「内緒だよ」ではすまされない!アパレル業界のセクハラ&モラハラ事情

こんにちは、ヨツモト リョウヘイ(@Playtopseller)です。

3/6付けでストライプインターナショナルの石川社長がストライプインターナショナルを辞任されました。
辞任の理由は自社社員へのセクハラ報道。

ストライプ石川社長がセクハラ疑惑報道受けて辞任

ネットニュースなどで報じられている事が事実であれば、セクハラというよりは犯罪では?と思ってしまう内容でしたので辞任も当然でしょう。

今回の件などは言語道断ですが、アパレル業界は表に見える華々しさに反して社風が体育会系な企業が割と多く、今でも気がつかずにセクハラ&モラハラをしてしまっている人も多い業界だと個人的には思います。
自身も新人アパレル販売員時代から体育会系教育で育ってきたので自戒を込めてですが、そのような環境で育ってきたまま今の時代のモラルに適合していない人が本当に多いは問題です。

「いや、ちょっとしたチャカした話しただけ」
「このぐらい詰めただけで凹む方がおかしい」
「じゃあ何も話さない方がいいね。笑」

など、自分が相手に傷を付けている事すら感じていない。
ハラスメントは相手が感じる事であって、あなたがどう感じるかではない。
相手の立場になって考えられない人は、これから大きなペルナルティを受ける時代により一層なってきます。

そんな今のアパレル店舗では実際ハラスメントがあるの?をSeller’sRoomの現役販売員さんに聞いて見ました。

 

セレクトショップ社長のセクハラ&パワハラをうけたアパレル販売員さんの事例

社長から夜中まで叱責、バカとかクソとか暴言、業務外の無理な要求、ひとりで行えない程の業務量をふられる、痩せろや筋肉つけろ等言われ営業時間内に筋トレを強要される。

セクハラは取り引き先と社長と食事をした際に(自分以外は全員男性)性的(下ネタ)な言動される、帰り道に抱き付かれホテルに連れ込まれそうになる。等ありました。。。

 

親族の葬式の時も休めないパワハラをうけた大手SCインショップ販売員さんの事例

祖父が癌で亡くなって葬式に休もうとしたら、葬式で1日休むのはおかしい。と言われました。
結局、無理言って休みましたが、その時は小さい頃から可愛がってくれてた祖父が亡くなって、精神的にも肉体的にもボロボロで何もできなかったですが、後でめちゃくちゃ腹が立ちました…

 

店長の好きなAV女優を強制的に見せられるセクハラをうけた女性アパレル販売員さんの事例

芸能人が着用して話題になってるブランドの話をしていたときに、『◯◯◯って人 検索してみて』と言われ、着用されてたのかな?と思い検索したら、AV女優さんでした…固まってると、『俺の好きなAV女優』と謎の申告…
『芸能人の誰の排◯物なら飲める?食べられる?』もありました。
業務に関係のない話は無視(聞こえてないふり)する様にしていたら、この店に必要ない。辞めた方がいい。お前のせいで俺の評価が下がる。あいつは何もできない。などと吹聴されてました。

 

ベテラン女性販売員に理不尽な嫌がらせパワハラをうけた女性販売員さんの事例

明らかにターゲットを定めて、ミスもしておらず自分のやり方と違うだけや、ネイルが気に入らないなどの容姿についてなどそんなに怒るほどの事でない事で必要以上に叱責。
しかも店頭でお客様や他のブランドさんからも見える位置、聞こえる大声でずっと何時間も教育という名目で怒鳴り散らしている人がいました。
まじめに仕事をやっているのに目をつけられたら最後といった感じで、何かにつけて呼び止めては説教!説教!を繰り返しており、バックヤードでは自分は座ってタバコを吸いながら相手を立たせて何時間も説教し、顧客様の担当や売り上げなんかを正当性のあるような言いがかりをつけては横取りしたり、自分が可愛がっている後輩につけたりなどし、社歴が長いというだけの出戻りのアルバイトなのにエリアマネージャーもどうにもする事が出来ず野放しにした結果、ターゲットにされていたスタッフは流産して退職したり、拒食症になってごぼう並みにガリガリになって仕事復帰が出来ずそのまま退職した方などを見ました。

 

取引先の営業マンに勤務中ひつこく口説かれるセクハラをうけた女性百貨店社員さんの事例

百貨店の文房具売場でパートして働いているときの話です。
とってもかわいい女性の先輩がいたのですが、とあるメーカーの営業さんがお店に来る度に「食事に行こう」ってしつこく誘われて困ってました。
「彼氏いるの?」「います!」と言っても「同棲してるの?結婚するの?」って聞いてたし。諦めずにずーっと誘っていて。
私から見ても気持ち悪かったです。

 

ITやオムニチャネルやIotとか最先端な事をしようとする前に、頭の中のモラルを最先端にするのが先なアパレル業界

今回アンケートとりましたが、、、今でも思ってる以上にハラスメントは横行していました。
聞いていて根深い問題だと思ったのはハラスメントをしている方がハラスメントと認識していない。
また、企業内部の上位層がハラスメントの基準が昭和のまんまで止まっている。。。

僕自身も昭和モラル教育の洗礼をうけてきたので20代で店頭アパレル販売員勤務していた時は、今でいうパワハラを後輩にしていました。(今でも当時の後輩からはあの時は怖すぎたと言われます。。。)
正直その時はそれが普通と思っていたんです。ですが、それが普通な事では無いって理解し自分自身も反省をしたからこそ今はまったく逆の教育方法を発信してるのです。

今回のストライプインターナショナルの石川社長の件や、Seller’sRoomの現役アパレル販売員さんから聞いた件。

このアパレル業界は最先端のITを取り入れないと衰退の一途と言われていますが、本当はまず昭和の成功体験や昭和モラルのままで止まっている頭の中を今の環境に適合させる事こそが先なんじゃないでしょうか。

でないと、どんな最先端のツールを手に入れても使う人間が昭和のままじゃ変わらないですよね。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

四元亮平
About 四元亮平 183 Articles
PLAY inc 代表/リテールコンサルタント 全力でアパレル販売員を応援するメディア「TopSeller.Style」主宰 文化服装学院リテイルブランディング科 特別講師 アパレル企業のリテールマネジメントやBMW japanなどの他業界でもセールスコンサルティングを提供し、近年はリテール販売員のDX化を推進するデジタルセールス&マーケティングコンサルティングも実施。 アパレル業界全体のリテールロイヤリティ向上を目指しwebメディア「TopSeller.Style 」の運営や文化服装学院の特別講師も務める。 リアル.デジタル.経営.ベンダー全てを経験し四方向のナレッジをカバーできるスキルが強み。