電車の中でおばちゃんが「ユニバ行くにはどうしたらええのん?」と、大声で周りに聞いていたのですが近くの若者が「俺行くからついておいで!」と、答えていてなんだかほっこりしました。
こんにちはkaz(@kazusanvmd)です。
さてさて、上記のようなやりとりが発生するぐらいには街は通常運転に戻りつつある気がしていますが、やっぱりダメージは大きくこの秋の改装中止や延期、または最低限の投資での実施が多いのでは無いでしょうか?
そんな時のやり方をお話しします。
それでは、スタート!
予算に対しての実施範囲を明確にする
例えばコロナの影響でブランドの撤退や収益悪化の店舗の撤退など今、まさに起こっていることで、そのまま空き地にはできないので急な出店や移設、増設が決まる…なんてことが増えている昨今。そんな急な対応や、そもそも自社もキャッシュに余裕ないし投資は避けたい、でも移設しないといけない…と悩まれるVMDは多いのでは?
そんな時はこんな内装にしたいからこれぐらいの投資が必要!ではなくて、この投資予算でならどの程度できるのか?また、実現するにはどのように工夫すれば良いのか?など捨てる部分と守る部分を明確にしてしっかりと取捨選択することが大切です。そりゃね、お金ないとはいえせっかく改装(出店)するのだからキッチリやりたい!と、普通は考えてしまいますがここはグッと我慢してローコストハイリターンを狙ってみましょう。少ない予算でもイメージを最低限守れるアトモスを提供するのも良いVMDではないかと思います。
捨てる神あれば拾う神あり
ブランド終息や収支の悪化による撤退などの場合はそもそも撤退に費用をかけたくありません。できることなら費用ZEROで出ていきたい。SCやファッションビルの場合の多くは全てがブランド資産。撤退する時は契約にもよりますが基本はスケルトン渡し。(スケルトンは造作何もない基礎躯体のこと)これなかなかにお金がかかります。百貨店の場合の多くは可動什器はブランド資産、壁面造作が百貨店資産となっています。それぞれの撤退費用ですがSCやファッションビル系のスケルトン渡しの場合、数百から一千万円超え、百貨店では数十万円程度。お金ないから撤退するのにさらにお金かかるとは…と、考えると「次のブランドそのまま使ってくれると助かるのに…」なんて考えにもなるわけです。
そこで!捨てる神あれば拾う神ありです!
そう、使えるものは残置してもらうこともできるのです。正確には資産の譲渡となり、譲渡する側が簿価残を除却しなければならないのでその分は費用かかりますが実際に解体廃棄するよりもグッとコストは抑えられます。なのでまずは条件が決まり次第デベロッパーさんを通じて「あの什器残してくれると嬉しいな」と、言うのです。それだけでラック1本で数万円、壁面シェルフやニッチ什器ならもうちょっと、さらにさらに一番高いのがカウンター。これもらえるとサイズにもよりますが50万から100万ぐらい浮きまっせ。
一手間加えよう
もらった什器も新しい&自ブランドのイメージに合うのならばそのまま使うこともありですが、そうでない場合はどうするか?そうですメンテナンスです。これはただ単に傷んでいる個所を補修するだけではなく塗装やシートで仕上げを変えることもできるのです。例えばシルバーのラックをゴールドにしたい!とか、黒くしたい!などシートや塗装でできてしまいます。(限界はあるけど)そのまま使うよりもお金はかかりますが新規で作るよりは安い。ただ、店研創意などの什器よりも高くはなるのでそのあたりは予算次第でどのようにするのがベストかを考えましょう。
また、このような仕上げを変えることを表装変えといいます。この表装変えは什器だけではなく壁面造作にもできるので百貨店で安く仕上げたい、でも自ブランドのイメージをしっかり出したい!と言う時には使える小技ですので覚えておいて損はないかと。
ただし、言うなれば中古なので保証はつかないなのでご利用は計画的に。通常の改装出店で新規製作の場合は1年保証などがありますのでその間のメンテナンスは無料となるのが多いです。
そのあたりはしっかりと見極めて損がないようにしましょう。せっかく初期費用を抑えてもメンテナンスで費用が嵩むと本末転倒ですよね。
さて、今回は資産譲渡による費用を抑えた出店改装例をお届けしました。
それではまた今度。
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