こんにちは!第一第三金曜日に美容部員にまつわる記事を更新していますひなです。
段々涼しくなってきましたね、
コロナで研修も無くなり大変だった今年入社の新人さんも少しずつ仕事に慣れてきた頃ではないでしょうか。
さて今回はお肌にコンプレックスのある新人美容部員さんからいただいたマシュマロにお答えしたいと思います。
普段いただいたマシュマロはマシュマロ内で返信しているのですが、こちらのテーマは一度しっかり書く必要があるなと感じたため今回のような形としました!
ではいただいたマシュマロをご覧ください。
・毛穴やニキビ跡があり、メイクを落として行う研修が辛い
・美容部員なのに肌トラブルがあると説得力が無い気がする
ということですね。
誰にも話しづらい悩みをここで打ち明けて下さりありがとうございます。
美容部員という仕事は美容に関心のあるお客様と仕事仲間に囲まれて過ごしますので、見た目に関する劣等感を強く抱きやすくなってしまう職業でもあります。
皆さん綺麗にメイクしていますし、自己研究されてそれぞれ美しいので圧倒されてしまいますよね。
でもこれ、実はお客様も感じていらっしゃいます。
「今日はカウンターに寄ると思っていなかったからこんな格好でごめんなさいね」「私は皆さんみたいに綺麗じゃないので…」お客様からこんなお声を聞いたことはありませんか?
「きれいな肌!お姉さんみたいになりたいです」と憧れられることも一つの手ですが、それが周りの人間やお客様を威圧する原因になっては意味がありません。
お悩みに共感できる強み
肌荒れって不安で孤独なものです。
例えば小さなニキビができたとして、人から見れば気にならなくても本人にとっては大問題ですよね。
反対に「この不調はいつものこと」と自分では気にしていなかった肌不調も、人から指摘されると嫌な気持ちになってしまうことも。
そんなとてもデリケートな問題に、共通する経験をもって寄り添えるのは販売員として大きな強みです。
質問者様のように「みんなとは違う」と惨めに思う辛さを抱えるお客様は必ずいらっしゃいます。
そんなお客様が、「肌荒れにはこういったものが効果的だと言われていまして…」と他人事のようなアドバイスと「私も経験があるのでお気持ち分かります。試行錯誤している分ニキビには詳しいんです、お客様の場合は…」と共感と根拠を示してくれるアドバイスならどちらの話を聞きたいと思うでしょうか?圧倒的に後者ですよね。
ちなみに私はひどい敏感肌ですが見て分かる肌トラブルは無いため、お客様から「あなたのような若くて綺麗な人には分からないでしょう」とアドバイスを受け入れていただけないことがありました。
それを受け「なるほど、そう考えるお客様にとっては弱点だな」と考えたのでその分肌知識や化粧品成分の理解を深め、客観的な根拠を提示できるように努めました。今ではそのお客様からご指名いただくほどに信用いただいています。
一見欠点に見えてしまう特徴も見方を変えれば誰にも真似できない強い武器になります。
ぜひご自身の経験を活かしてお客様に寄り添う美容部員になってくださいね。
自分の肌で研究してみよう
昔よりもお肌が綺麗になったのはすごいことですね!
きっと沢山調べて試してと努力されたんだと思います。
その経験情報が喉から手が出るほど欲しい人は沢山います。
自分の肌は自分の好きなように試すことのできる唯一の肌です。
ずっと悩まれ努力をされてもまだ続いているお悩みですので、もしかしたらスキンケア以外の解決策が効くかもしれません。
分かった解決策がすぐには販売に繋がらなかったとしても、そんなあなたからしか知ることのできない情報を求めて来て下さるお客様はきっといらっしゃいます。そしてあなたのアドバイスを信用して通って下さるありがたい顧客様になるはずです。
化粧品販売って綺麗になった現状を売るものではありませんよね。
綺麗になるための手段を売るものです。そのため、その道しるべを知っている人には需要があります。
ご自分が努力してこられた経験を誇りにし、誰にも負けない武器にしましょう。
素肌での研修
美容部員としてご自身の肌トラブルは武器になりますし、現状に劣等感を抱くのではなく今までの過程を誇りに思っていただきたいということは伝わりましたでしょうか?
それはそれとして、人前で素肌を見せたり触られるのはまた違った苦痛がありますよね。
トラブルのある肌に触られることも言及されることも、逆に触れられずになんとなく気まずい時間も嫌ですよね。めちゃくちゃ分かります…
私の同僚にも肌トラブルが出やすい方がいるのですが
その方は実習でペアになると「今肌調子が悪いから優しい力でしてもらえるかな?」と実習前に一声掛けてくれます。
そういった一言があると、先に本人から触れてくれているので実習中も気まずくはなりませんしコミュニケーションがとりやすくなりますのでおすすめです。
そして忘れてはいけないのが、素肌を見せていただく・メイクをさせていただくお客様も同じように勇気を出していらっしゃるということです。
知らない美容部員・周りには綺麗な女性客、質問者様が感じた劣等感を感じる環境の中で「もっときれいになりたい」とお客様はお肌を見せて下さるのです。
この理解は大切です。そういった実感をもってお客様に接することができるとお客様の不安を和らげることができます。
そのため実習においてはむしろ「肌トラブルのある人へのスキンケアやメイクが経験できるんだから感謝してね」と思っておいて良いくらいです。
もし無神経にあなたを傷付ける美容部員がいたとすれば、そういった人はお客様も傷付けます。
どうか未来のお客様を救う気持ちで勇気を出して叱ってあげてください。
実際に叱るかどうかは言いづらさもありますし難しいところではありますが、少なくとも実習など同僚と関わることで肌コンプレックスを刺激された場合悪いのは相手です。
「私の肌荒れはお客様に寄り添う武器になる」と誇り「私がお客様でも無神経に傷付けるのか」と強気な姿勢で挑みましょう!
まとめ
劣等感はすぐに取り除けるものではありません。
しかし肌悩みをお持ちのお客様に接する美容部員という仕事において、ご自身のコンプレックスは「共感と親しみ」・「ストーリー性のある説得力」という武器になります。そのことを知っておくだけでも受け入れ方は変わるはずです。
質問文にも書かれていましたが「美容で悩んでいらっしゃるお客様の力になりたい」という優しさは、そんな辛い思いをしてきたあなただからこそ生まれたものだと思います。
そんなあなたに救われるお客様は必ずいますので、ご自身の経験に誇りをもち目指す道を信じて店頭活動楽しんでくださいね。