আস্সালামু আলাইকুম! (アッサラーム・アライクム!)
みなさんこんにちは!バングラデシュより ハルカがお届けします!
先月より月2回の寄稿の機会を頂いています。
第2火曜日はアパレル品質管理について。
そして第4火曜日は、バングラデシュのことについて多方面から書かせて頂く予定です。
アイキャッチの写真も私が昨夜とったバングラディッシュの街並みです♪
写真でもリアルなバングラディッシュをお届けしていきますので、お楽しみに!
今回は、品質管理という枠を大きく広げて、生産管理の分野にも少し触れながらおハナシさせて頂こうと思います。
今話題のコロナウイルスについて
いきなりですが。日本のような基盤がしっかりした国は、周辺国に頼らずとも自国の力だけでビジネスをある程度まわすことが出来るようです。一方で、新興国の場合は自国だけでなく周辺国との強い結びつきが非常に重要となります。
バングラデシュも御多分に洩れず、世界情勢や周辺国の変化に、大きく翻弄されてしまう機会がどうしても多いように感じます。
まさに今。アジア各国を席巻しているコロナウイルス。バングラにも既に影響力を及ぼし始めています。。。
日本のニュースでは日々、末恐ろしいニュースが飛び交い、ウイルス関連の情報が錯綜しています。
この記事自体も数ヶ月後くらいに「こんなことがあったね、当時は大変だったね」という笑い話になっていれば良いのですが…。どれが本当なの?どんなことに気をつければ良いの? そんな情報さえ不確かな中、いつ収束するのか分からない中、それでも対策をしながら、必死に生きていかなければいけません。
こちらバングラでも同じような状況です。
普段なら世界や周辺国で起きていることになんて全く興味のないような人たちでさえも、”コロナ”という単語を使って会話をしています。バングラにとってコロナとは、それくらいの一大事です。
コロナウイルスがバングラのアパレル業界に及ぼす影響
というのもバングラ。以前の記事でもご紹介しましたが、アパレル縫製大国です。
世界一の生産国、中国。そして、世界第2位の生産国、バングラデシュ。
この2カ国がアパレル業界に及ぼす影響はとてつもなく大きいと予想されています。現に、人や物の移動が”制限”されていますが、まさしくその”制限”が、影響力未知数である理由なのです。
ウイルスが発生したと言われる中国湖北省武漢市は、製造業が集積する商業都市です。
武漢には、電子部品や自動車部品、縫製業が多く集まっています。そして、アパレル商品を生産するためには、沢山の部品が必要となるのですが、往々にして多くのアパレル生産に関わる部品は中国を経由してバングラへやって来ます。
ミシン。はさみ。針。糸。生地。ボタン。チャック。洗濯ラベル。値札。RFIDタグの電子部品、などなど。
そのうちのどれか1つが欠けただけでも、連鎖的な部品不足で、サプライチェーンが止まってしまう危険性があります。
そして忘れてはいけないのが、中国人人材の欠如。
バングラには中華系工場が沢山あるのですが、工場管理者の殆どは中国人の場合が多いです。
普段はバングラに駐在している中国人管理者の方達。
しかし、今回のウイルス発生のタイミングは、儚くも春節(旧正月)を直撃。ふるさとへ帰郷して、ウイルス発生に直面し、そのままバングラへ戻って来ることが出来ず、自宅待機という方が多いと聴いています。
そして追い打ちをかけるように、ウイルスが原因で中国当局も春節(旧正月)の期間を予定していたより1週間長くするという措置をとっており、未だに(2/11現在) 経済は停止状態です。
中国人管理者のいない縫製工場をバングラ人だけで稼働させることは時に非常に難しく、中国から遠隔での指示にも限界があり、なかなかスケジュール通りにことが進まないのです。
これから起こり得ることを予想
バングラでは人が沢山余っている。
でも一方で、アパレル部品、中国人管理者がいないことが原因で、サプライチェーンが止まる。
そして結果的に納期を守れない。
そんな非常事態が近しい未来に起こることは、確実でしょう。
日本のアパレル商品の販売にだって、影響力は未知数です。
バングラ生産の商品に限らず、各国で生産されているアパレル商品の殆どは、何かしらの形で中国と関係がある場合が多いです。アパレル生産において、中国がまだまだ中心的な役割を果たしていることが、新型ウイルスの流行によって浮き彫りになったとも言えます。
商品の生産自体が進まないことには、販売もできません。
現実的な問題として、販売側は売り上げ予測を下方修正する必要があるかも知れません。
起こってしまったことは仕方ない
ちょっと暗いハナシになりましたが、起こってしまったことは仕方がない。
もう誰もウイルスの影響を止めることは出来ません。
この一連の問題を機に、世界の工場に頼り切ったサプライチェーンを見直すきっかけになるかも知れない、はたまた周辺国のチカラがみるみるうちに付き、今後のチャイナプラスワンの”プラスワン”の方に魅力が増える、という可能性もあります。
そんなプラスの影響に期待をしつつも、しっかりマスクをしてうがいをして、予防をしていきたいと思います。
日本の皆さんも、悲観的になりすぎず。しかし本当に気を付けて下さい。