客数を増やすにはVMD的繋がりが重要

先日とある百貨店のメンズフロアを市場調査としてブラブラしていたのですが…暑い!

もう、暑過ぎてアウター着てられない。

なんだったらニットも脱ぎたい、Tシャツでいけるよマジで。

そんな暑がりで寒がりで空調苦手な面倒なkazです。こんにちは。

さてさて、そんな時に感じた「なんで連動させへんの?」について書いていきたいと思います。

それでは、スタート!

 

見せたいモノを見せてるのに連動しないのはナゼ?

これは以前にも書いてますが大体は「スケベ心」ですね。

「これはここで見せて…、あ、あとこれも見せたらコッチに反応あるかも!?」ってな、感じです。これやっちゃうとPPプラスラックの場合は確実にPPが死にます。

何故かと言うと、PPはマネキン(トルソー)に着せているモノしか見えず、周りを探せど何処にあるか分からないから。ちょっと気になったモノがすぐ近くで認識出来る場所に無いとワザワザ店内まで探しに行くのは結構ハードル高いですよね。

その逆でラックに展開されたモノは色違いなどが並んでいるので見やすく触りやすい。

この違いでPPがラックに負けるんです。

 

連動と導線

どうすれば有効的な見せ方が出来るのか?と、言う事ですがこれはIP=商品が手に取れる状態で陳列されている所から、PP=IPからピックアップした特におススメしたい商品または、スタイルである事をしっかりと理解して編集すれば自ずとアピールしたいモノがしっかりとされ、さらに気になった人には色違いやニアなモノが探せる状態にする事で足を止めて見てもらい、そこから入店に繋げる事が出来るのです。

点と線で結ぶ事が連動であり、導線を伸ばしての入店率アップに繋げる事が出来るんです。

導線を伸ばす=通路幅を広く取ってまっすぐ奥まで伸ばすだけじゃないですよ。

壁面の什器でしっかりアピール出来る環境であってもまずは通路に近い所からアピールするのが普通でしょうからね。

 

連動の種類

では、実際に連動する配置を見ていきましょー。

横連動

はい、見たまんまのPPの横にIPがありモノの広がりを感じさせる配置ですね。

SPAの台頭から始まるマネキンプラスショートラックのように高回転させて同じ商品の縦積みでの売り方が元です。

高回転とまでは行かなくても連動性が強く小さな面積で効率よく売れるので立地の良い店は特に効果的。

 

クロス連動

横連動とは違い正方形に近い箱型の売り場には効果的。また、両方からのトラフィックが多い立地にも良いですね。遠くから見ていたPPに近づくにつれて広がりを感じるIPが目に自然と入ってくる流れで自然に店内に誘導する事が出来る。

 

背面連動(ネーミングby kaz)

横長や奥行きの浅い売り場で有効。

VPやPPの背中にあるラックや壁面什器にIPされている状態。

本来VPの背面にはパネルなどで仕切りをつけた方が浮かび上がって綺麗なんですけどそれは無理!って売り場には効果的。VP/PPを通り越して簡単にIPを見て取れます。

ただ、上の2つに比べると入店しやすさに関しては少し難しくなります。

 

ここまで、「配置」としての連動をお伝えしていますがこれに「色」の連動やバランスをとる事で店舗全体としてのまとまりやイメージの打ち出しが強化されますのでそのあたりも考慮して編集していけば何がしたいか一目瞭然!な、売り場の出来上がりです。

 

そしてアピールしていきたいモノをしっかりとアピールできる事で売り込みしやすくなり、さらには連動したIPで足を止めてもらえる確率を増やす。

これが連想して訴求力を強化した結果の入店客数UPする手法です。

何か一つでも当たれば良いや!ってのは下手な鉄砲なんとやらです。

 

その為にもまずはスケベ心は捨てこれを売るんだ!と、意思表示していきましょう。

 

それではまた来週

 

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Kaz
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ドメスティックブランド、ラグジュアリーブランド(全てメンズ)で販売及びVMDアシスタントとして経験。販売歴10年。販売時代は店鋪VMD、CRM、スタッフ教育など全てをこなすオールラウンダーとして活躍。その後現会社にVMDとして入社。基本ミセスアッパーブランドを軸に、卸展示会、SC系レディースから百貨店の婦人服、雑貨のブランドを経験。販売経験を元に顧客目線、販売員目線でのVMDを得意とする。店作りのモットーは『買い易く、働きやすい 顧客にもスタッフにも優しい店作り』