季節が詰まりぎみな今だからこそ、ECを活用してみては?

飛ぶ季節

今日ようやく東北も梅雨明けが発表されたので、はれて日本全国が夏を迎えたわけですが…
みなさん商況はいかがですか?

長梅雨で夏のセール振るわず、店頭よりECが堅調の店舗も

こんな記事も出たりしています。
今年の梅雨は確かに長くはありましたが、昨年の梅雨明けが異常に早すぎた
というのもあったりします。(昨年比30日オーバー)
ただ例年と比べると1.2週の遅れということだそうです。

そんな梅雨のさなか、自分が担当している取引先の展示会などに行くと各所から
「夏が飛ぶのでは…」
という話を多く聞きました。
(ここ数年は秋や冬も飛んだりしていて四季はどこにいってしまったのか…なんて気持ちもにもなりますよね)

日本の気候は明らかに変化していて、これまで通りにいかない事増えてきている気がします。
そうなってくるとどんどん難しくなってくるのが端境期。

MDの予想に反してスムーズに進まない季節。
そこからくる店頭へのしわ寄せが…

スペースとの闘い

店頭とECの大きな違いに「リアルタイムに手に取れるか」というのがあるのは
いまこれを読んでいるあなたもご存知かと思います。
物理的に服がそこにあるからこそ、お客さんは手に取って見て試着して
という事が出来るわけです。

が、その反面どうしても避けて通れないのがスペースとの闘いです。
1つの店舗が抱えて置ける服の量には、絶対的に制限が出てきますよね。

店頭は本部やVMDの指示、什器の仕様や台数など様々な制約があり
バックヤードに関しても、店舗運営上の適量や服(=商品)を扱ううえでも美化の観点など
店頭と同じように絶対量は限られています。

現物の消化と迫る新作の投入

そうした制限を加味したうえで、この時期にはこの量を抱えて販売をしていこうという想定がなされているわけですが、ようやく始まった現物の販売を加速させたい。
一方であと半月もすると新作の気配がしてくる。

こうも季節がスライドしてくると店頭でカバーできる範疇を超えてきてしまいます。

ここで一旦、立ち止まって考えてみて頂きたいのが
「店頭とはお客さんにとってどうあるべきなのか。」
ということです。

実際に足を運んで店頭に来てくれているお客さんは一体なにを求めてきているのか?
ECでも買えるのに、時間とお金と体力を使ってやって来た店頭で
何を見て何を触って何を着て何を買いたいのか。

ここを把握していくことで、店頭のメリットとECのメリットを活かした棲み分けが出来るのではないでしょうか。

そうすると四季に翻弄されない小売りが出来るのでは…
なんて事を考えたりしています。

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藤村淳一郎
About 藤村淳一郎 15 Articles
1990年生まれ。幼いころからパソコンやケータイに囲まれてきたミレニアル世代。現在はアパレルメーカーで自社ECサイトの運営。その前は対百貨店営業として2年間16店舗40名以上の販売員さんとともに仕事をし、その間2店舗の新店オープンと2店舗の退店があったりと現場の濃い部分を経験。またそれ以前のアルバイト時代はカフェとアパレルで合わせて4年間接客業を経験し、お客さんと直に触れ合い販売する事の「楽しさと難しさ」も味わう。仕事以外ではサッカーや音楽・アートそして多くの人と触れ合うことでネット上の画像や動画にはないリアルの素晴らしさを知る。現在ECで販売をしている中で大切にしている事は「お客さんには一番快適な方法で買ってもらう事」。