こんにちは、kaz(@kazusanvmd)です。
さぁ、今週もやってきましたVMDの用語解説。
前回はVPについて解説しました。
「綺麗、気持ち良い」と感じてもらうために店舗の什器の中で大部分の比率を占める「ラック」。そこへ展開する為の手法であるハンギングについて今日は書いていきます。
それでは、スタート!
ハンギングの目的
スリーブアウトはカラーやアイテムバリエーションを分かりやすく提案する手法。フェイスアウトはより単品の訴求力を高め、デザインなどを詳しく見せることができます。
それらを組み合わせて、「バリエーション、カラーの広がり」などの商品的な「奥行き」を提案する為の手法です。
一般的なカラー陳列としてグラデーションなどの手法がありますが、それ以外に「コーディネート」の提案としてカラーの組み合わせを見せるような手法もあり、様々な効果がが期待できる優れモノです。
また、カラー以外にはMD的な要素としてグルーピング、カテゴライズといった組み分けもしっかりと行った上でハンギングをする事が大切。
ハンギングの基本のルール
ブランドによって多少変わりますが、覚えて損は無い基本のルールを紹介していきます。
ラックを正面にして左から右に流れるように置く
目線が左から右に流れるのと利腕が右の人が多いので右利きの人がハンガーを持ち上げて自分に向けるとちゃんと正面が見えるように置く事でスムーズにお客様に見てもらえるから。
例外として右に向けるのはそちらに店舗入り口があり、そこ対してエントランスの井口がある場合などです。
ファスナーやボタンなどは最後まできちっと留める
聞けば簡単なんだけどねー。いざやろうと思っても、結構抜けがち。ただ、やはりその状態が続くととんでもなく煩雑な店舗に見えるので気をつけましょうね。
ラックに対してハンガーフック(本体も含む)は常に垂直に
これも前述のボタンなどと同じで細かい部分だけど全体になると乱れて見える要因の一つ。
これはホントに見た目変わるので暇さえ有れば常に意識気して立ち回って欲しいですね。
どのラックも間隔(ハンガーピッチ)は常に一定にする
ラック毎、展開場所毎にハンガーの間隔が違うとこちらも乱れた印象に。ハンガーの間隔、ラック長に対するキャパはブランドによりけりでしょうが、その決まった間隔を偏りなく再現することが見やすく綺麗なハンギングの素なので気をつけましょー。
こんな感じでしょうか。
先に書いているように「店舗内什器の比率が1番大きい」ラックに対してのハンギングを整える事で快適な空間を演出出来ます。
逆にここが疎かになるとせっかく先週お伝えしたVPの基礎を学んで実践しても表面だけ綺麗で中ぐちゃぐちゃ…みたいな残念な店舗になってしまうので気をつけましょう。
それではまた来週。
VMDに関する過去記事はこちら
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓