আস্সালামু আলাইকুম! (アッサラーム・アライクム!)
みなさんこんにちは! ハルカがお届けします!
わたしはいまバングラデシュという西アジアの国で、アパレル商品の品質管理をしています。
皆さんがいま着ている洋服のタグに「Made in Bangladesh」と書いてあったら、もしかしたらその洋服は日本に輸入される前に、私たちがコチラで品質のチェックをしたかも知れません。
なぜいまバングラデシュという遠い国でアパレルの仕事をしているのか。
その理由は、前回の記事で少し書かせて頂いています。もし良ければご覧ください。
バングラデシュのアパレル事情
一見、バングラデシュとアパレルは、全く関係ないように思えますよね。
実は、中国に次ぐ世界第2位の縫製大国なのです。国内には沢山の縫製工場があります。
工場のお客様は主に、世界的に有名なファストファッションブランドや、日本の有名な某大手アパレル企業。
毎日毎日、何万枚もの洋服が、すごい勢いで作られています。どれくらいの勢いかと言いますと。。
バングラデシュにある典型的な規模の工場が、1日に生産する洋服の枚数は、約1万枚です。
そして、国内には約6,000の縫製工場があると言われているので、
単純計算で1日6,000万枚の洋服が生産されていることになります。1日で、です。
アパレル産業は、最近急に盛り上がりを見せた新しい産業です。
そして、生産される枚数からもお分かり頂けるかと思いますが、かなりトレンドの産業でもあります。
それゆえ、関わる人の数は非常に多いです。
特に、首都ダッカは沢山の工場があるので、半数以上の人が関わっていると言っても過言ではないです。
国としても、アパレル産業の盛り上がりを助長するような動きになっています。
政治的にも、外交関係的にも。きっと、今後もますます盛り上がって行くことでしょう。
服がどうやって作られるのか、興味はありますか?
日本の店頭で販売をされている方にとっては、服がどう作られるかというのは、結構未知の世界かも知れません。
実は私も、かつては店頭の人間でした。
典型的な量産型のブランド。ロープライス、ハイクオリティー、いかにコストパフォーマンス良好な商品を世に送り出すかという、某大手。
旗艦店に所属していたこともあるので、1日分の売り上げが何千万円という状況でした。
セレクトショップや高級店であれば、比較的、生産者のオモイやどういったコンセプトで作られたか、ということが明確に分かることもあるかと思います。
しかし、私のかつての状況では、ただ日々の業務に忙殺されるだけ。服がどうやって作られるかなんて気にする時間も余裕もありませんでした。
店長を経験し、発注や荷受け、品出しや棚卸しをこなしていく中で、「一体どうやってこの服たちは作られるのだろう。どれだけの人が関わっているのだろう」と、素直に疑問に思ったことはあります。
しかし、あまりにも未知の世界でしたし余裕もなかったのでので、当時はそのままスルー。
今となっては生産する側に立っているので少し分かってきましたが…。やっぱり、生産現場と消費現場、両方の人たちがお互いの状況やオモイを分かち合えるのは、現実問題なかなかない状況だなと思ってしまうこともあります…。
1着の服をつくるのに、どれだけの人が関わっているのか
デザインする人、企画会社や中間商社、縫製工場、検品会社、運送会社や販売する店舗、そして購入するお客様。
1着の服をつくるのに関わっている人の数は、挙げ始めたらキリがないほど。
私たちの予想をはるかに超えます。
関わる人の数を、仮に1,000人だとします。
1,000人、全ての人が同じものを作るために、同じオモイで動いているはず。
しかし、現実はそうではありません。
デザインする人だって、本当に自分が作りたい服のデザインができているか、というのは分からない。
誰かの心無い思惑で、デザイナーの意思が反映されないというケースは沢山あるかと思います。
また、縫製工場の人だって、あまり良くない環境の中で、長時間労働を強いられているかも知れないのです。
関わった1,000人の中で、1人でも良い思いをしていない人がいると知ってしまったら、果たして皆さんはその服を心から欲しいと思うでしょうか。
多くの人の答えは、否、だと思います。
生産現場のリアルとは
私のMISSIONは、「生産現場のリアルをお伝えすること」だと思っています。
生産現場と消費現場、どちらも経験している私だからこそ、お伝えできることがある。
関わる全ての人が、各々の状況に誇りをもてて、かつ、自信をもってお客様へお届けできるもの。
それが、いつまでも皆に愛される服となるでしょう。そんな服を1着でも多くするために、皆さんへひとつ、提案があります。
生産現場に、来てみませんか。
やはり事件は現場で起こっています。
文章や映像、言葉でいくらわたしが力説したところで、完全にお伝えすることはやはり難しいです。
「実際、生産現場で何が起こっているか。」ということをお伝えするには、やはり現場に来て頂くことが一番手っ取り早いし、理解と興味がより深まっていくと思うのです。
是非、現地に来て、五感で感じて欲しいと思っています。
オトナの社会科見学とでも言いましょうか。
もちろん、ちょっと観光も交えつつ。ご興味ある方、ご連絡をお待ちしております。
現地で、一緒に服への愛を深めていきましょう。