自他共に認める地味さ…バングラデシュのアパレル製品「検品」事情とは!?

আস্সালামু আলাইকুম! (アッサラーム・アライクム!)

みなさんこんにちは!バングラデシュよりハルカがお届けします!

地味です。すごく地味な仕事なんです、検品って。
でも、これがないと、ダメなんです。
私がバングラデシュでおこなっている「検品(=品質管理=QC)」というお仕事、ちょっとだけご説明させて下さい!

そもそもアパレル製品の「検品」って何するの?

アパレル商品にもあるんです、検品って。
食料品や電子機器の検品なら何となくイメージしやすいと思いますが、アパレルの検品って、ちょっと良く分からないですよね。

良品と不良品を分ける、というのが主な目的です。
では、どんなものが不良品になるかをお話ししたら分かりやすいと思うので、いくつか例を。

例えば、縫製不良。これは、ミシンの縫い目が曲がっていたり、糸が途中で切れていたりするもの。
次に、下げ札つけ間違い。商品はMサイズなのに、Lサイズの下げ札が付いてしまっているもの。
商品によって用意されている不良項目は異なり、それら全てを挙げ始めるとキリがありません。

一般的なベーシックTシャツでも、30種類以上あると言われています。
糸や生地の専門家の視点、ミシンやアイロンといった設備の専門家の視点によって、多種多様な不良項目が存在するんです。

不良があるかないか、1着ずつ、確認していきます。

ね。地味でしょ?笑

アパレル製品の検品作業が地味と言われる理由をもっと考えてみた

検品ってどんなイメージか、友人に聴いてみました。
「あれでしょ、あの一日中ずっと単純作業続けるやつ」って。その通りだよ。地味なんだよ。

まず、イメージが華やかではない。
そして、実際の姿を見る機会が少ないため、身近に感じられない。この2つかなと。

私は、検品担当のバングラデシュ人スタッフ達に指示をし、その管理をするという仕事をしています。
その立場から見ると、工場にいる縫製工員は女性が多く、カラフルな民族衣装もあいまってか華やかに見えます。
その一方で、検品員は圧倒的に男性が多い印象です。
屈強なムスリム男性達が、検品テーブルに向かって一列に何十人も並んで、洋服に真剣に向き合う姿…客観的に見てもやはり、ちょっと華やかには見えないかな。

地味なイメージを払拭したい訳ではありません。笑
でも、身近に感じて頂きたいとは思っています。
だって、皆さんが身に付けている洋服の大半は、「検品」という過程を経て、世の中に出回っているのですから。
販売されている洋服はほぼ全て、多くの検品員の目によって問題がないことを確認されています。
彼らが、品質の担保をしてくれているのです。それだけは、どうかそれだけは、覚えておいてください。

どんな人がアパレル製品の「検品」しているの?

バングラデシュの主要産業である、アパレル生産業。国民の半数以上もの人達が、何かしらの形で関わっているといっても過言ではないでしょう。
一方で、それだけ業界への参入障壁が低いというのも事実です。
誰でも入れる、という訳ではありませんが、特殊技能が必要でもなく基本的なことは職務開始後に先輩方から教えてもらうことが多いようで、かなり間口は広い印象ではあります。

検品業界も然り、です。
それゆえ、正直なことを言うと、ローカル人材の出入りは激しく同じような業態の会社を数社渡り歩いている人も、沢山います。
学歴に関しては、総じてあまり高いとは言えません。

ただ、そういった人達、若くてエネルギッシュでパワーのある人材が、バングラデシュのアパレル生産業を支えているんです。すごいんですよ、熱気が。

バングラデシュの平均年齢は約24歳と言われています(日本は約48歳)。
この国のパワー、とんでもないです。
彼ら彼女らがこれからのバングラデシュを、もっともっと盛り上げてくれることでしょう。
ウイルスなんかに負けるな。


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飯塚はる香
About 飯塚はる香 29 Articles
“ファッションを通して世界をよりステキに”が、モットー。2013年〜日本で就職。某アパレルブランドのマネージャーとして神戸や吉祥寺などで勤務。2016年〜カンボジアへ移住。アパレル大量消費国の店頭から大量生産国の工場へと拠点を移す。2019年〜バングラデシュ在住。アパレル生産国で品質管理の仕事をしている。「国際協力×アパレル」の道で、生きていく。