バングラデシュにとってのアパレル産業とは?

আস্সালামু আলাইকুম! (アッサラーム・アライクム!)

みなさんこんにちは!バングラデシュより ハルカがお届けします!

第2火曜日はアパレル品質管理について、そして本日第4火曜日は、バングラデシュのことについて書かせて頂きます。

上の写真は、バングラデシュ第2都市チッタゴンの街中の様子です。かなりノスタルジックな雰囲気を感じますよね。
でもこれ昔の写真ではなく、今朝撮りました。
しかも無修正!
日本から数時間離れたアジアの国では、未だこんな日常が広がっているんだということを感じて頂ければと思います♪

バングラデシュのメイン産業は?

バングラデシュという国に対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか。
日本で暮らしていると、あまり関係のない国と思われてしまいがちです。
しかし実はそんなことはありません。
バングラデシュでは膨大な量のアパレル製品が生産されており、日本ヘ輸出される商品も多いです。
皆さんが着ている洋服、ちょっとだけ、内側のラベルを見てみて下さい。
もし「バングラデシュ製」と書いてあったら、上の写真を思い出して、「生産された後に、あの道を通ったかも知れないな〜」なんて、思いを馳せて頂けたら嬉しいです。

そんなバングラデシュの、メイン産業はずばり、アパレル生産業です。

歴史のある産業ではないにしても、人口1億6千万人と言われる中で半数以上の人口が何かしらのカタチでアパレル生産業に関係しているといっても過言ではないでしょう。
日本でアパレルというと販売のイメージが大きいと思いますが、こちらバングラデシュでは関わるほとんどの人達が「生産」「輸出」といった、いわゆる川上側にいます。
日本や欧米などの消費国いわゆる川下側に向けて、シーズンごとのトレンド商品を生産し、発信し続けています。

バングラデシュのイメージを変えたい

一人でも多くの方に、バングラデシュに来て頂きたい。
本気でそう思っています。

バングラデシュのイメージ、すごく悪いんです。
異文化圏として「アジア常夏の国」「イスラム教」「毎日カレー」といったイメージは容易に浮かぶと思います。
一方で、「アジア最貧国」や「犯罪」など、負のイメージが多いことは否めないです。

そして。バングラデシュに関わり始めて数年が経ちますが、私個人の主観としては「悪い噂の独り歩き」な部分が多いと感じています。確かに、貧しい国ですし犯罪もあります。
でもよくよく考えてみると、ぞれぞれの国にポジティブポイントとネガティブポイントってありますよね。

例えば日本の場合だったら、「美しい文化」「人が温厚」「インフラが整っている」などのイメージもある一方で、「満員電車通勤が辛い」や「自殺が多い」などの負のイメージもあります。
もし日本に来たことのない方に、日本のネガティブポイントばかりに注目されてしまっていたら、少し寂しい気持ちになりますよね。
本当の姿を見たり体験したりする前に、そればかりを間に受けて、その国に対して気持ちが離れていってしまうのは、本当に勿体ないことだと思うのです。

バングラデシュの一番の魅力は…人!

ここで少しアピールさせて頂きますと笑、バングラデシュはオシャレな人が多いです。
女性は日常的に今でも伝統衣装を着ているのですが(インドのサリーをイメージして頂ければと思います)、皆さんその日のテーマカラーやポイントがあり、結構自信満々に街を闊歩している様子を見ます。

また、男性はホリが深く欧米人のようにすらっとしており、女性も美しい人が多いです。
芸能人のローラさん、彼女はバングラデシュと日本のミックスですが、彼女のようなレベルの美女、街中にたっっっくさんいますので男性の皆さん、必見です笑。
そしていま現在も、ダッカ市内から車で往復8時間の距離にある縫製工場をめがけて、ガタガタ道に揺られながら執筆していますが笑、窓の外に広がる工場地帯、はたまた田園風景は、本当に牧歌的で癒しの空間です。

それに、すれ違う人たちの屈託のない笑顔。私はあんな素敵な笑顔を出来なくなってしまったかも知れない…自然と、古き良き伝統的な生活スタイルを続けることが、彼らを笑顔にするのかも知れません。
そして、一人一人が一生懸命に生きている姿は、本当に美しいと言えます。
観光資源の少ないこの国での最大の資源は、人、そう思っています。

この国にとってのアパレル生産業とは

長い歴史がある訳ではなく、外国のサポートによって成り立っている産業と言えますが、アパレル生産業はこの国にとってなくてはならない存在です。

バングラ国内には、物々交換でやり取りして生活している文化圏も未だにあると、聴いたこともあります。
そのような人達がアパレル生産業に介入すれば、貴重な現金収入源ともなり得るでしょう。
それに、浮き沈みこそあれ今後も産業への需要は継続すると俯瞰しています。
時にニュースになるような、劣悪な環境下で終日単純作業を繰り返すような現場もゼロではありませんが、基本的にアパレル生産業従事者である縫製工員達は、彼らなりにやりがいを見つけ、小さくはありますが彼らの関係社会の中で一生懸命に美しく生きているように思います。

「悪い噂が独り歩き」しがちのバングラデシュ。噂を払拭していけるような活動も、やっていきたいと思っています。

皆さん、是非バングラデシュに興味を持って頂けたらと思います♪

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飯塚はる香
About 飯塚はる香 29 Articles
“ファッションを通して世界をよりステキに”が、モットー。2013年〜日本で就職。某アパレルブランドのマネージャーとして神戸や吉祥寺などで勤務。2016年〜カンボジアへ移住。アパレル大量消費国の店頭から大量生産国の工場へと拠点を移す。2019年〜バングラデシュ在住。アパレル生産国で品質管理の仕事をしている。「国際協力×アパレル」の道で、生きていく。