আস্সালামু আলাইকুম! (アッサラーム・アライクム!)
みなさんこんにちは!バングラデシュより ハルカがお届けします!
2020年が明けて1月も半分以上が過ぎましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
令和2年、今年はついにオリンピックイヤー。
色んなことが起こる兆したっぷりのワクワクした年明けとなっていることでしょう。
バングラデシュで生活していると、クリスマスやお正月といった年末年始イベントは全くなく淡々と毎日が過ぎていきます。
でも、それにも負けないくらい毎日の生活自体が刺激的なのですが…笑
今月から、月2回(第2火曜日と第4火曜日)寄稿の機会を頂きました!
第2火曜日は私がいま関わっている品質管理関連を、第4火曜日はバングラデシュでの現場のおハナシをさせて頂こうと思っています。
品質管理(=QC)って、ナニ?
品質管理、QCとは、Quality(品質) Control(管理)の略です。
アパレル商品の品質を管理するお仕事で、そのままです。笑
品質管理というキーワード(ヒンカンなんて呼ばれることもあります)は聴いたことはあるかも知れませんが、販売員の皆さんにはあまり馴染みはないのかな…と。
わたしも以前は店頭に立ち販売をする側の人間だったのですが、当時はQCって何のことだか…全く関わりのないことだと思っていました。
でも実は、皆さんならきっと目にしたことがあるはずなのです。
商品が入荷される時、段ボール(パッキン?カートン?なんて呼びますか?)に入ってきますよね。
その段ボールに「QC確認済み」など、記載があると思います。
もしくは、商品のタグなどに「QC pass」というステッカーやスタンプがある。
それ、それです。見たことある方、多いはず。QCの仕事は、そのスタンプを押すことなんです。
「QC pass」のスタンプを押すために…
スタンプを押すだけ?いえいえ、そんな訳は、ありません。
スタンプの押されている商品は、全て、1着1着、人間の目で、品質を管理されたものなのです。
更に言うと、「検品」されたものです。
ちょっとだけ具体的にご説明したいので、分かり易い例でおハナシさせて頂きます。
ベーシック無地のTシャツをイメージしてみて下さい。
まず、テーブルの上に広げて置きます。
おもて面、上から見ます。
生地に汚れはないか、中心部分と袖部分に色差はないか、衿が曲がってたり、裾がちゃんと縫えてなかったり、とにかく問題がないか、確認します。
今度は、裏面。
確認するポイントは、おもて面と同じです。生地の汚れ、色差の確認はもちろん、糸くずが付いていたり、縫製箇所に問題はないか、全てチェックします。
終わり!ではないです。
今度は、ひっくり返します。
ひっくり返して、おもて面、裏面、すべて見ます。
サイズラベルが問題なく付いているか、洗濯ネームの取り付け間違いはないか。
容赦無く、全てを余すところなく、見ていきます。
まだ!終わりません。
出荷する時、商品をそのまま段ボールに入れることなんて絶対にありません。
1枚1枚をしっかり畳んで、袋に詰めます。そのあとは、商品にミシン針が混入していないか、異物が入っていないか、「検針」という作業をします。
検針機という機械があるのですが、ベルトコンベアー的なものに商品を流して、磁気の力で、針混入や異物混入がないかを、1着ずつ確認していきます。
これまでの作業全てに問題がないと認めることが出来た商品を、段ボールにいれて、ガムテープでしっかり閉じる。
そしてやっと、QCの仕事の完了です。「QC pass」スタンプは、ここで初めて登場します。
機械じゃない。人間の手で。
ブランドさんや、中間商社、値札などの付属品会社によって、QCへの要求は多岐に渡ります。
例えば、Aブランドさんは、糸の始末が出来ていない箇所が1ミリでもあれば、アウト、不良品になります。
一方でBブランドさんは、2ミリまではOK、など。
また、同じ会社さんでもブランドによって要求が異なるケースもあるので、QCは正しい情報をフォローすることも重要な仕事の1つです。
商品Cは同じ段ボールの中に同じSKU(同カラー/同サイズ)だけを入れる、商品Dは3カラー3サイズを入れる、などなど。
もっともっと細かい要求、沢山あります笑
QCはとにかく全ての要求を吸い取り、正しいカタチで出荷することが最終ゴールなのです。
QCなくして商品が出荷されることは、実は不可能に近い、ということがお分かり頂けましたでしょうか。
縁の下のチカラ持ち?
皆さんが店頭で目にする「QC pass」のスタンプは、これら全ての工程を完了していますよ、という信頼の証です。
「全て問題ない。これでお客様の手元に届いても大丈夫。自信を持ってお送りできる。」と。
人間の目で確認された商品が、皆様の手元に届いています。作業自体は単純だし地味ではありますが…笑
実は、なくてはならない、縁の下のチカラ持ち的な役割をしているのがQCなのかな、と思っています。
店舗などで、「QC pass」スタンプを発見したら、少しこのおハナシを思い出してみてください。