今年のVMDを考察してみた

早いものでもう年末ですね。

あっという間の1年間。

意識でも失ってたんですかね。僕。

それぐらい早い。歳を重ねるというのはなんとも

 

そんな中でも今年はトプセラメンバーが増えたり新しいメディアが立ち上がったりと良い事が多くありました。

 

新しく増えたメンバーはみんな凄くて若くて凄くて若くて。いやーホントおじさんも頑張らないといけないな!と、思いましたまる

 

と、いきなり終わってしまったような言い回しになりましたがこれから始まります。

kaz(@kazusanvmd)です。こんにちは。

さてさて、そんな1年の締めくくりとして今年のVMDはどうだったのか?

を、ゆる〜く書いていきたいと思います。

 

それでは、スタート!

 

やっぱりサスティナ、エシカル

VMD業界も漏れずにこの2つを打ち出している所が多いですね。

例えば最近の話題だとこのハンガーのアップサイクル。

https://media.urban-research.jp/news/46091/

そもそも、多く使われていた木材に塗装を施すタイプであれば塗装のハゲなどの経年劣化に対して補修をすると新規で購入するのと変わらないコストがかかってしまうので補修してまで使う事は殆どありませんでした。

それを逆に「表面塗装剥がして素地にして使っちゃおうぜ!」って企画ですね。

 

マネキンでは現在主流の素材はFRPと言われる繊維強化プラスチックですがこれは軽くて丈夫、補修も可能とで一気に広がりました。

ただ、廃棄は難しいFRPは燃やすと有害物質が出るしガラス繊維を混ぜているので燃やしても残るしで、あまりにも環境によろしくない、優しくない!

なので現在では生分解性プラスチックと言う100%植物性由来の原料が開発されつつあります。(もう出来てるけどまだ商品化してない)

普段はアパレルの在庫処理なりなどの商品の方に目が行きがちですがそれらを支える備品、ツールにも時代が反映されつつあります。

 

とはいえまだまだ追いつかない

時代に合わせて変化しようとしているとはいえ、身近な所でPOPUPや展示会などに目を向けると殆どが使い捨てです。

そのシーズン、タイミングによって表現したい事が異なるという理由もありますが制作物などは殆ど一回限りの使い捨て。良くてもワンシーズンのみの使用は相変わらずです。

上記の理由もそうですが、そもそも制作物を保管しておくにも場所、保管費、耐久度など様々な問題から継続して利用するハードルが高い。

最近ではコストの事もあり簡素化されてレンタル什器のみでの構成も多いですがウィンドウディスプレイなどはどうしても継続利用が難しく使い回し出来ないのが現状です。

各社研究して新しく開発する什器などはそれ単体でイメージを出す事ができ、それ自体でPOPUPが成り立つような什器も開発されていますがなかなかどうして

 

VMDとしては

今あるモノではなかなかに継続利用が難しい。

と、なれば余計な装飾に頼らずにより魅力的に見せるテクニックを磨き続けるしか無いのですがやはりイメージを伝えるためには装飾も大切

そんな板挟みで苦しみながらより良い着地点を探し続けると同時に、制作物や造作への知識を深め、「この素材でこう作れば複数回使えるかも」や、「この制作物なら表装を変えれば次も使える」などの小さな努力と工夫が必要かと。

 

見えてる部分は美しいけれども水面下は、とならないようにしたいものです。

 

それでは、また来週。

ではなくて、この記事で今年の書き納めです。

今年も1年ご愛読ありがとうございましたm(_ _)m

それではよいお年を。

 

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Kaz
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ドメスティックブランド、ラグジュアリーブランド(全てメンズ)で販売及びVMDアシスタントとして経験。販売歴10年。販売時代は店鋪VMD、CRM、スタッフ教育など全てをこなすオールラウンダーとして活躍。その後現会社にVMDとして入社。基本ミセスアッパーブランドを軸に、卸展示会、SC系レディースから百貨店の婦人服、雑貨のブランドを経験。販売経験を元に顧客目線、販売員目線でのVMDを得意とする。店作りのモットーは『買い易く、働きやすい 顧客にもスタッフにも優しい店作り』