制限のある店頭活動で見つけたメリット

こんにちは!
ひなです

皆様店頭の様子はいかがでしょうか。
客足が減っていることに加えて、せっかく来ていただいたお客様にも出来る活動が減ったことで歯痒い思いをされていますよね。

でもその反面、コロナで制限が掛かっている店頭活動の代替案を試す中で
…あれ、むしろこっちの方が良いんじゃ?
という発見も少なくないんじゃないでしょうか

今回はそんな今だからこそのメリットのお話をさせていただきます!

店頭で出来ないこと

コロナ対策で大打撃を受けている化粧品業界ですが、そもそも何に困っているのかというと「肌で・顔で試せない」という点なんです

ここで化粧品カウンターで自粛になっている店頭活動を大まかにまとめますね(ブランドに寄り方針は異なります)

・スキンケア、メイクの美容部員からお客様への施術が禁止
→接触によりウイルス媒介の恐れがあるため
・美容部員がお客様の手にスキンケアを馴染ませる事も禁止
→手を触れるとウイルス媒介の恐れがあるため
・肌診断機器の使用禁止
→接触面から複数人の肌を媒介するため
・レフィルアイテムの詰め替え代理も禁止
→肌に触れる化粧品にウイルスが付着する恐れがあるため
・接触面が使い捨てでないツール(メイク筆やアイライナー等)の使用禁止
→ 化粧品に付着したウイルスから感染する恐れがあるため

これだけ連絡が来た時ははっきり言って「商売になりません…」と思いました。

化粧品はそれがどれだけ優れた商品でもご自分に合うと感じていただけなければ使い物になりません。
もちろん店頭でお試しいただきにくい分サンプルはお渡ししますが、
皆さんサンプルってなんとなく良かったなあと思っても意外とそのまま忘れてしまったりしませんか?

せっかく合う商品が見つかってこれからの生活に役立ちそう!となっている時に
背中を押せる肌実感が無いなんて…

勇気を出して売り場に行ったものの
結局商品を試すタイミングをなんとなくで失ったまま、改善されないお肌悩みにコンプレックスを感じる生活がまた続いてしまう
そんな悲しいことはあってはならない!

買う買わないはもちろんお客様の自由ですが
買いたくなるきっかけを出来る限り用意して満足していただくことが販売員の義務だと思っています。

代替案として出来ること

そして今のところの代替案は

①お客様ご自身で試していただく
(アルコールやコットン等のお手伝いを美容部員はする)

②ご自身でお試しいただいている際に使い方を口頭でお伝えする

③商品の使い方動画をお見せして実際のご使用場面をイメージしていただく

④レフィルアイテムの詰め替えの仕方は店頭でデモンストレーションとして見ていただきご自宅でも出来るようにする。

⑤商品の使い方をパンフレットに書き込んでお渡しする

⑥肌診断が出来ないのでご自分で感じるお肌の違和感を詳しくカウンセリングする

これ、良くないですか?
要は
・ご自身で出来るようになる(①~④)
・接触に頼っていた非言語化した部分を言語化して問題を明白にする(⑤~⑥)

ということです。

これにより、
・ご自分のお好みの付け方でのんびり試していただける

・今までの会話では気付かなかった化粧品の使い方を知りより効果的な使い方をお伝えできる

・ご自分で試してからご購入されるので、店頭と同じように出来ない!というギャップが減る

・お客様のスキンケアの捉え方や習慣をより詳しく教えていただくことで肌と商品軸ではなくお客様の生活を軸にアドバイスできる

と嬉しい効果が得られています!

もちろん人に見られながら化粧水をつけるのは緊張しますし、コットンの持ち方やメイクの仕方にアドバイスを受けると恥ずかしいと思うのは当然の心理です。
そこは販売員の腕の見せ所。お伝えの仕方を工夫すれば緩和できますし、お客様参加型の楽しい接客になります。

ファンデーションのお色合わせ

ここで一例として、ファンデーションのお色合わせをご自分でしていただく流れをご紹介しますね。
実はカウンターで急にやり方を口頭だけでお伝えするとなかなか伝わりません。
改めて言葉の難しさを痛感しているのですが、せっかくなので絵に描いてみました。
色味の合わせ方はドラッグストア等販売員がいない場所でご購入の際にも役立ちますのでぜひご活用ください。

1.ファンデーションの合いそうな色味を3色
ピックアップします
だいたい明るめor標準色or暗めを先に決め
そこから連番で3色選ぶと合いやすいです

2.スポンジを折りファンデーションを縦に付けます(リキッドタイプはこの工程は不要)

3.フェイスラインに縦に塗りお首との色の差が出ないか確認します

4.色味が選べましたらお顔の中心に塗り浮かないかを最終チェックします

これで完了です!

意外と

・ファンデーションの量が少なすぎる
・ファンデーションを塗る力が強すぎる
・重ね過ぎてお顔の立体感が無くなっている
・小鼻や目の下等肝心なところの塗り残し

といったお客様の付け方の癖を見せていただく機会となり、より綺麗にご自宅で使っていただけるようになりました!

この「綺麗にご自宅で使っていただく」というところが肝ですよね。
直接お顔に触れてご説明できない分歯痒い気持ちもありますが、せっかくの機会として今だからこそできる接客を探してみたいと思います。

そして好評だったサービスはコロナ終息後にも取り入れて、より分かりやすくて買いたくなる接客に進化すれば最高ではないでしょうか!

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

次週もよろしくお願いいたします!

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ひな
About ひな 43 Articles
いつも何気なく行っている生活習慣に美容の観点から踏み込み、ダイエットに関するあるあるやお役立ちテクニック・おすすめの最新コスメなどのつぶやきを通じて女性の心に寄り添うTwitterアカウントを運営し「女の子みんなが自信をもって生きられる世界」を目指すインフルエンサー。同時に普段は某ブランドの化粧品販売員として訪れるお客様の肌状態や生活習慣・理想とする容姿をカウンセリングし、日夜仕入れる化粧品知識から個々のニーズに寄り添った製品や組み合わせと使用法をプロデュースすることで手の届く範囲から「美容が作る幸福」を目指して邁進中。得意分野は一人一人が持つ顔型やパーソナルカラーの分析で、ステージメイクや絵画技法からもヒントを得た幅広い化粧知識を武器に最適のお化粧習慣を提案する事を目標としている。日本化粧品検定1級 パーソナルカラリスト検定2級 化粧品成分検定1級所得。