こんにちは、タニグチレイです。
GWに突入しましたがいかがお過ごしでしょうか?
いつもならこの期間は忙しく店頭でお客様をお迎えしているはずですから早く接客したいと思っているアパレル販売員さんは多いでしょう。
まだまだもうしばらくこのまま待機が続きそうな状況でありますからいまさらながら皮革製品の保管について書いてみたいと思います。
休業明け店頭に立つ時に新作の服でなくとも持っているカバンや靴も状態良くして気分を上げていけるようにしたいですからね。
それではアイテムに分けて見ていきましょう。
靴の保管は汚れを取り除いてから保湿して通気性の良い場所で
まずはすでに履いている靴でしたらお手入れをしてあげましょう。
その際に用意するものは
・シューツリー
・汚れ落とし用ブラシ
・仕上げ用ブラシ
・リムーバーなどの汚れ落とし
・保革用クリーム
・クリーム用と艶出し用のそれぞれのクロス
この辺りがあれば大丈夫です。
リムーバーやクリームなどは色々なケアブランドから出ています。
M.モウブレイやコロニル、コロンブス、サフィールなどは聞いたことがあるのではないでしょうか。
その中で例えば保革用クリームはデリケートクリームのような汎用性の高いものを選ぶと良いです。
バッグやウェアなどにも使いやすいので最初に選んでおけば安心ですからね。
では手順ですが
①まず紐を外しシューツリーを入れる
タンにはホコリが溜まっていることが多いので紐を取り外し肩崩れ防止のためにシューツリーを入れます。
②汚れ落としのブラシで全体のホコリを取り除きリムーバーをクロスに取り汚れと古いクリームを拭き取る
ブラッシングもリムーバーも靴全体に行いいわゆる素の状態にします。
③保革用クリームをクロスで軽く伸ばしていきながら全体に塗っていく
クロスでなくても小さめのクリーム用ブラシもあるのでそれを使うのも構いません。
④ブラシとクロスで仕上げる
クリームを塗り終えたら全体をブラッシングして最後にクロスで磨きます。
⑤通気性を良くして下駄箱に収納
時々下駄箱の扉を開けるなどして換気してあげると良いです。
ちなみに④と⑤の間にワックスを塗ったりコバ塗りをしたりもありますが今回は保管が目的なので省きますね。
ポイントとしては今までの汚れを落として保湿してあげること。
そしてこれはカバンなども結局同じことが言えます。
あと他には白スニーカーなど汚れが目立ちやすいものは消しゴムみたいな形をした固形型の汚れ落としが便利です。
爪先やソールなど擦れて黒い筋が入ってしまっているところを擦って落とせるのであるといいでしょう。
カバンの保管は靴同様のケアをしてから型崩れ防止の詰め物を忘れずに
用意するものは基本的には靴で使用したものをそのまま使ってもらって構いません。
ここでは植物タンニンの牛革製のカバンを保管することを想定します。
①ブラシでホコリを取り除きリムーバーで汚れを落とす
持ち手などは油や汚れが目立つこともあるので十分に行います。
②保革用クリームを軽く伸ばしていきながら全体に塗っていく
もしクロム鞣しのカバンにクリームを塗ってみてベタつくようなら乾拭きだけでも構いません。
③最後に全体を乾拭き
靴のようにブラッシングはなくてもクロスの乾拭きで十分です。
④型崩れしないように不織布などで詰め物をしてカバンのファスナーやホックを閉じて暗所に保管
クローゼット内で仕切り板などを使って立てるかハンガーに吊っても構いません。
ポイントとしてはいかに形が崩れないように保管をするかということ。
もし立てるとバランスが悪い形や大きさのものならば寝かせて保管したりハンガーに吊るすといいでしょう。
その際にもファスナーを開けたままにしないこと。
元々の形状が崩れない状態にしておくことが大事です。
カバンはノンエイジングの素材や加工されてる素材も多いのでクリームは必要なく乾拭きで十分のものもありますからそのあたりは特性に合わせて対応してみてください。
財布などの小物は不織布に入れて、ベルトは吊るして保管
ここでもケアに必要なものは靴で用意したものを使えます。
ただし特殊な革や素材によってはそれぞれに変わりますのでここでも代表的な牛革を想定します。
①②③はカバンと同じ
財布など内装も革の場合は小銭やカード取り除いて汚れを落としてください。
④財布などは暗所に収納してベルトは吊るして収納
財布もファスナーなどは閉じて形を整えてください。
ポイントとしてはベルトは丸めて保管しないこと。
丸めておくことは常に負荷をかけていることにもなりますし場合によっては革が張り付いてしまったりということもあり得ます。
ですからクローゼットのスペースを確保して吊るしてください。
レザージャケットなどのウェアも代表的な牛革でしたらケアは基本靴と同じ対応ができます。
ブラッシングと汚れ落としに保湿をして肩幅に合ったハンガーを用意して暗所で保管。
もし冬に来ていたジャケットなどでそのまま保管してあるなら手入れしてあげるといいかもしれませんね。
簡単にではありますが外出が少なくなっているこの時期に出番の少ない革製品は手入れして保管してあげてください。
読んでみたら普段のケアをすることと同じじゃないかと思いませんか?
実際にすることは定期的なケアと特別変わりません。
ですからいつもされている方は使用しない期間が長くなっている今時々換気をしてあげてください。
それで大丈夫。
必要になった時に焦ることなく使えそうですね。