接客ですぐ使える色彩心理を覚えよう

こんにちは!モリオカです!

パーソナルカラー診断で考えない<似合う色>

「似合う色はパーソナルカラー診断で知る事ができる」という風に言われておりますが、その視点とは違った視点で似合う色を提案する方法がありますよ!という内容を記事で解説致しました。

「パーソナルカラー診断とは違う視点の似合う色の提案」とは?

これは、大きくまとめると、色彩心理を活用する事。

色彩心理と聞くと小難しく聞こえますが、これはもう皆さん物心ついた頃から触れている考え方なんです。

ですが体系立てて、今回の記事で覚えていただければ必ずしもお役立ていただける機会がありますので、是非「似合う色」について詳しく知りたい方は、読み進めていただければと!

色彩心理とは?

色彩心理とは・・・色の持つ性質・特徴やイメージを、人がどのように感じて影響を受けるか等、色彩と人の心の関係性を心理学的に表したモノ。

赤色のネクタイを着けている人を見れば、なんかアツそうに感じると思いますし
キレイなブルーのシャツをお召しの方がいれば爽やかさを感じる。
色の持つイメージに対して、大衆がどのように感じるか?という考え方ですね。

おおよそファッションで用いられるであろう色を図にまとめました。

同じブルーでも、明るいブルーなら爽やかで少年っぽいイメージとなり、暗めのネイビーなら大人っぽいイメージとなります。

つまり、「青色」という括りだけではなく、色の明るさなども関わってきます。

こういった「色の持つイメージ」と「人のお顔から感じるイメージ」をマッチさせる事で、「この色似合うな!!」と感じるわけです。

これにはパーソナルカラーについて深く学んでいない方でも即実践できるテクニックですね。

色彩心理と顔印象を合わせる

図に起こすとこういった配置となっていきます。

寒色系のカラーやモノトーンの中でもグレーや黒などは、より男性的な印象の方に似合いやすく
暖色系のカラーはより女性的な印象の方に似合いやすくなっていきます。

図のブルー系を見ていただくとライトブルーが子供顔寄りに、ネイビーが大人顔寄りになっています。
先ほど申し上げたように、「青色」という括りだけではなく色の明るさなどの影響も受ける。

という事で、色を分解した時の「4つの要素」も色彩心理に影響してくるわけですね。
色を分解すると「色相・明度・彩度・清濁」という4つの要素に分かれていきます。
では、それらで色彩心理がどういう作用を起こすのか?

①色相(イエローベースorブルーベース)
<イエローベースの色>→黄みを帯びて曲線寄りの印象となっていく
<ブルーベースの色>→青みを帯びて直線寄りの印象となっていく

②明度
<明るめの色>→明るめの色は子供顔寄りの印象に
<暗めの色>→暗めの色は大人顔寄りの印象に

③彩度
これは、その色の持つ要素が強まっていくという考え方。
黄色であれば、その黄色の持つ印象が強くなり、より曲線寄りに。
青色であれば、より男性的な印象が強くなり直線寄りに。といった考え方です。

④清濁
<クリアな清色>→色のクリアさが若々しい印象に。
<マットな濁色>→色のマットさが、落ち着いた上質な大人な印象に。

全てが全てには当てはまりませんが、およそはこの4つの要素も絡み、色の色彩心理がやや変動していきます。

パーソナルカラーは肌の色をより良く見せられるカラーとして機能している側面があります。

そこも大事ですが、よりダイレクトに伝わりやすい色彩心理を用いるのはとてもオススメです。

まとめ

・色彩心理とは、色の持つイメージに対して、人がどう感じどう影響を受けるかの関係性を心理学的に表したモノ
・この色彩心理を用い「色の持つ印象」と「顔から感じる印象」がマッチする事で似合う色に感じる
・同じブルーでも、明るいor暗いで色の持つ印象が大きく異なる

いかがでしょうか?
「似合う色」の提案をするにはパーソナルカラーを勉強するのが1番ですが、この色彩心理をうまく使う事でも似合う色を提案する事が出来ます。

是非ご自身の服選びに、お客様のご提案に、お役立て下さいね!

それではまた次週!

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森岡 裕之
About 森岡 裕之 62 Articles
1993年生まれ。現在は某アパレルブランドにて入社3年目、店頭で販売を行なっている。その前は高卒でファッションとは無縁の工場に3年間就職。 ファッションが好きな気持ちを諦められず退職後、服飾専門学校にて3年間ショップ運営のノウハウを学び現在に至る。入社後は一年半、メンズにて販売を行いその後ウィメンズに配属。「カワイイ」で通じ合う、レディースのフィーリング要素の強い接客に苦しみ「パーソナルカラー」「骨格アドバイザー」「顔タイプアドバイザー」の理論的要素を学ぶ。センスや感覚に頼らず 理論的に根拠のある「似合う」を伝える接客を大切にし日々店頭販売に取り組んでいる。