毛皮産業は強制的な廃止を余儀なくされるのか?

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こんにちは、タニグチレイです。

先日デンマークのミンク農場で変異種のコロナウィルスが確認されたというニュースがありました。
たくさんのメディアで報じられていたので見た方も多いと思います。

https://www.cnn.co.jp/world/35162055.html
(上記記事はCNNより)

 

これによると

・新型コロナウィルスの変異種が見つかった
・ミンクで変異したウィルスが人にも感染している
・国内1700万匹のミンクを殺処分する

というものでどれも衝撃的な内容でした。

 

今まで厚生労働省の発表では(海外で)人から犬や猫への感染は数例あるとはされていますがペットから人への感染例はありませんでした。

しかし今回は変異種が見つかったとあり、直接の感染ではないかもしれませんが動物(ミンク)を経由したウィルスが現在開発中のワクチンの効果を失わせるような感染例と考えると未来は明るくありません。

感染拡大防止のため北西部の北ユラン地域を封鎖して公共交通機関の運行も停止されたとコペンハーゲンAFPの続報もありました。
予期せぬロックダウンでしょう。

そしてこの数年毛皮産業の変動に更なる衝撃となる1700万匹の殺処分というのもどれほどの影響になるのか想像ができません。

正直読んでいた時1700万匹!?
え???となって想像が及ばなさすぎてふざけているわけではなくパニックサスペンスの序章かと錯覚するほどでした。

 

この数年倫理面や衛生面から毛皮を廃止する動きが加速していました。
ラグジュアリーブランドのファーフリー宣言など皆さんもご存知かと思います。

毛皮生産国のトップ3は中国、デンマーク、ポーランド(次いでオランダ)で2017年の毛皮の世界市場規模は約300億ドル(約3兆3000億円)と言われています。

毛皮動物の養殖方法や環境に賞賛できないことがあるのが事実ならば毛皮自体は持続可能な要素がある天然素材であるのも事実。

化学繊維を全く使用しない代わりのファーに取り変わる未来があるかもしれないが急激な市場消失や雇用損失が起こる現在もあるかもしれない。

かもしれないではなく、そうなってしまう現在でしょう。

 

ちなみにオランダでも今夏ミンクへのコロナ感染が報じられており毛皮産業への急激な縮小が余儀なくされているのがわかります。

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO61012000R00C20A7000000/
(上記記事はナショナルジオグラフィック日本版より)

 

この数年毛皮産業の廃止へ向けて段階的に進んでいる国もあるようです。
オランダもその一国でこの記事によると2024年に廃止すると政府で取り決められていた模様。

それが今回のような事態が起こることで一気に強制的に廃止せざるを得ない状況に追い込まれるかもしれません。
この一連の件はどうしようもないこととはいえ市場のことといい今後のワクチンのことといいここにきてまた一層大変なことになっていきそうです。

これからしばらくその後のことが気になります。

下記は米国ユタ州のミンク農場でコロナ感染をCNNが報じた記事です。

https://www.cnn.co.jp/usa/35160747.html
(CNNより)

 

ちなみにミンクはアラスカやカナダなどを含む北アメリカ原産でヨーロッパなども移入しているイタチ科の哺乳類です。
海岸や水域周辺を中心に生息しているため野生のものは水の中に入って甲殻類や魚類を捕獲して食べるそうです。

強くしなやかな刺し毛と密度が高く保温性に優れた綿毛が特徴であり上記で取り上げた通り毛皮産業でも代表的なものです。
滑らかで上質な手触りが魅力であり染色などの加工にも優れているとされています。

毛皮も革同様に真皮層が主な構造体で毛と表皮を除去していないことが異なる部分です。

刺し毛とはguard hairと呼ばれ弾力があって比較的丈夫な毛のことです。
その動物の種の特徴を示し状態によって価値が決まるほど重要なものです。
動物の身体を水や刺激から守る毛なので耐久性や耐水性を持っているのが特徴です。

綿毛はfurとも呼ばれ短くて柔らかい毛のことです。
綿のようにふわふわとしているので空気の層を作り保温性を発揮するのが特徴です。

 

ミンクは毛皮が思い浮かぶことが多いでしょうが実際にはミンクオイルの方が馴染みがあるかもしれませんね。
なかなかミンクの毛皮を持ってますとか着たことがありますという方は多くないでしょうから。

ミンクオイルはミンクの皮下組織にある厚い脂肪層から得られる油脂です。
皮革製品の手入れ剤として古くから使われており革との親和性が良く柔軟性を与えます。

使用したことがある方は結構油分の強さを感じたのではないでしょうか。

加脂や保革を目的とした動物性油脂であるため上記の柔軟性の他にもひび割れなどの劣化防止にもなります。
独特のぬめり感や防水性を与える効果もありお手入れに使用しているでしょう。

 

最後は少し派生した話になりましたが今までも何度か取り上げたことがある毛皮の扱いに関するニュース。

毛皮のみならず他の皮革もブランドによって取り扱いが違っていたりします。
業界内では何かと話題になる件。

今回はもしかしたら一産業を超えて波及する混乱も無きにしも非ずですのでこの先の情報を待ちましょう。

追記

11/11に全ミンクの殺処分撤回のニュースがCNNで報じられました。

大まかに内容は
・全ミンクの殺処分は勧告に止める
・政府に法的権限はない
・ウィルスの変異は普通のことであり重大かどうかの科学的根拠がない

どうやら強制的な変化はひとまず抑えられたと思って良さそうですね。
とはいえ毛皮産業の件も新型コロナウイルスの件も何もなかったと収まる事柄ではないのでまだこの先数年続いていくことなのでしょう。

https://www.cnn.co.jp/world/35162262.html
(上記記事はCNNより)

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谷口玲
About 谷口玲 212 Articles
1976年3月生まれ。 販売員歴18年。 メンズはヨーロッパ系デザイナーズセレクトショップと英国デザイナーズブランド、レザーグッズブランドで販売。 レディースはミセスセレクトショップとドメスティックデザイナーズブランドで販売。 今まで大阪、神戸、京都、広島、札幌、東京、横浜などの百貨店を中心に店頭に立ち現在はフリーランスの販売員。

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