今やるべきこと

新型コロナが本格的に猛威をふるってもう一年ですね。自分の経験の中でも無かった館の長期休館など未知の出来事からはや一年。

企業規模を問わずに終息や縮小などアパレル各社かなり厳しい状況をひしひしと感じているkaz(@kazusanvmd)です。こんにちは。

店頭のスタッフ数、本部スタッフ数、少なくなる納品量など運営しているブランドも難しい舵取りを迫られているかと思います。が!しかし!!

そんな中でも変わらずに新作を楽しみに来てくださるお客様たち!ありがたいことですよね。

ECにシフトする中でプライオリティが下がったように思われている店頭ですが他には無い唯一の魅力で盛り返そう!ということで「今店頭でやるべきこと」をお伝えしたいと思います。

それでは、スタート!

基本に忠実に

迷ったら初心に返ろう。では、無いですがやはり突飛な飛び道具で気を衒うよりも基本に忠実にやることを粛々とやり続けるのが1番です。

ヒマというか待機の時間が増えている今だからこそ忙しい時にできない基本を大切にしましょう。

気にしたいのは

・ハンガーフックの感覚と向きはキレイに揃っているか?

・おたたみは全て同じ大きさで中心線がズレてないか?

・店舗の顔であるVPはキレイに整えられているか?

・各什器の向きはズレていないか?

・照明は適切に当たっているか?切れてないか?

などなどです。

これらは動的待機にもなるのでじっとしていたりゆっくり店内を歩き回って「ヒマだよ〜」ってのを感じさせないようにすることもできます。

また、お客様が少ないので長期間広げられない商品も出てきます。そんな商品に新鮮な空気を入れるためにもおたたみなどはこまめにしていつでも魅力的な店舗でお客様をお迎えできように準備運動しておくことが大切です。

良いジャンプは良い助走から。コレタイセツ。

本部指示とお客様支持

上手い小見出し考えました(自画自賛)

閑話休題

前回のこちらの記事で書いた本部指示も大切だけど今の現場に即したVMDが必要だよって内容。読んでない人はこちらから

本部VMDいらなくね?

ここで大切なのは本部の指示を無視して好き勝手に店頭を作るということでは無くて本部指示が今の状況に即して無いのでお客様が支持する内容を提案するということです。

ブランドコンセプトとしてフォーマルを推していても実際その機会が激減している現状では魅力的には見えないこともあるでしょう。そんな時にお客様が実際に求めているのはなにか?を軸に考え、それらを提案する。でもあるコーナーはきっちりとブランドコンセプトの商品も見えるようにしておく。

要はて展開の場所とスペースの拡大縮小を今のお客様のニーズに合わせて考えて実施するだけです。

店頭はお客様が直接触れるブランディング活動の場でもあるのでブランドが存続していく限りは無茶苦茶はできませんが必要ないモノの押し付けになっても支持されずに消滅してしまいます。

今一度、本部指示とお客様支持をどう表現するかをじっくり考える時だと思います。

前年の無い期間が来るよ

そうなんです。去年は館の長期休館があったためにこれからは前年が無い期間がしばらく続きます。新店以外では初の経験ですね。

そのためアイテム動向なども予測しづらくともすればカンのような仕掛けになってしまいます。

まぁ、前年があれば正しい予測が出来るかと言えばそうでも無いのですが…目安としてね。

そんなわけで今まで以上にマーケッターとしての感覚を研ぎ澄ませて「今必要とされているモノ、されるモノ」をお客様の動向を見て解析し仕掛けていきましょう。

言葉悪いですが、数字悪い時ほど失敗しても痛みは少ないので思い切って仕掛けてダメなら次、ダメなら次でどんどんトライアンドエラーを繰り返す時です。前年も無いし。笑

それでもいてくれる目の前のお客様

世の中ECやDXと横文字が流行ってますが忘れてはいけないのが目の前のお客様です。施作もECに寄りがちですが店頭が無くなるわけでは無いのでそこに来ていただけるお客様のことを置き去りにしてはあかんですよね。対面でのイベントや集客自体が難しい時代ですがそれでも目の前で喜んでいただけること以上に嬉しいことは無いですよね。自分が可愛いと思うモノを同じ空間で直接やりとりをしてら共感できるなんて素敵な体験は店頭でしかできません。これを忘れずに目の前のお客様に喜んでいただけるようにVMDも接客も最高のパフォーマンスをいつでも出せるように整えておきましょう。

それではまた次回。

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Kaz
About Kaz 100 Articles
ドメスティックブランド、ラグジュアリーブランド(全てメンズ)で販売及びVMDアシスタントとして経験。販売歴10年。販売時代は店鋪VMD、CRM、スタッフ教育など全てをこなすオールラウンダーとして活躍。その後現会社にVMDとして入社。基本ミセスアッパーブランドを軸に、卸展示会、SC系レディースから百貨店の婦人服、雑貨のブランドを経験。販売経験を元に顧客目線、販売員目線でのVMDを得意とする。店作りのモットーは『買い易く、働きやすい 顧客にもスタッフにも優しい店作り』