「台風だから売上が悪かった」というアパレル販売員の言い訳が通用しない理由。

こんにちは、ヨツモトです。

週末は久しぶりの秋晴れ。
ここのところ、全国的に「週末に台風」のパターンで気分も滅入るし、
外に出る気も無くなるしって感じで

小売業には大打撃。

あちらこちらで、「台風のせいで10月は前年割れですわ」って声が聞こえてくる聞こえてくる。

確かに、僕も台風の週末に店頭に立っていて「やっぱ通常の週末に比べて来店客数少ないなー」と
実感もしているのでわからなくもないんですが

それでも、他のブランドさんに比べると全然良い数字だったんですよね。

 

理由は簡単です。

 

だって、天気予報見て事前に「台風きますよ」って知ってたからね。

 

 

わかってて、なぜ何もしないの?

今は便利な世の中で「朝のお天気おねーさん」でしか1日の天気を確認できなかったのが
スマホで指ひとつでリアルタイムから1週間先までの天気や気候が確認できます。

今回の2週連続で週末に台風が来るのも、ほんの数分もあれば1週間前から「きますよ」って
確認できているはずなんですよね。

なのに、多くの人は

なぜ、何もしないで「台風やー、人こねえー」とか騒いでるんですか?

そりゃ、台風の日に売れるはずないでしょ。
いや、売れるはずないでしょって言うよりも

誰もこないでしょ。

 

事前に「台風」が来るってわかっていながら、
事前に「来店客数」が減るってわかっていながら、
事前に「売上が取りにくい」ってわかっていなが。

なんで何もせずに当日を迎え「人すくねー」とかぬかしてるんですか?
それならいっその事「台風だから暇だし休みます」でいいんじゃない?
売上が取れないってわかってるに、店開けておく必要ありますか?

そう、それぐらい

どこも何もしていない!

 

だからこそ、逆に言えば「チャンス」でもあるんですよね。

 

台風だからこそのメリットってないの?

僕は現在百貨店を主戦場にしていますが、台風でも店が空いている限りは実はお客さんは来店します。
勿論、いつもよりは少ないですが実は結構それなりの人数が来店しているんですよね。

感覚でいくと「平日並み」の来店客数ぐらい。

で、この方達に「なぜ、台風なのに買い物にきているんですか?」と聞いて見たところ

今日買わないといけない物があるから。
台風で他に出かけるとろこ(例えばレジャー系など)が閉まってるから。
車やし台風関係ねー。

に加えて、圧倒的に多かったのが

すいてそう。

そう、土日なのに「平日」並みの混雑で買い物をゆっくりできる。
確かにこれは「暦での休日」しかない方達にとっては「大きなメリット」なんですよ。

しかも、上記の3つに合わせて「ゆっくり買い物できる」ので、

台風の日にご来店されるお客さんは成約率も高く、高額商品もでやすい。

こんな傾向があります。

 

先ほど、僕が良い数字だったのはそのような「暦通りにしか休みとれない、ゆっくりと買い物を楽しみたい」という
欲求が高い「顧客さん」を台風の日に呼べていたからです。

加えて、回遊している新規のお客さんでも「ゆっくり時間をとって丁寧に接客すれば買ってもらえる確率が
いつもよりも高い」事を知っているので、わざわざ台風の暇な日に狙いを定めてきてくれた期待に答える
濃い接客をしてあげた事で来店客数が少ないなりにも「それなりに良い数字」を実現することができたんですね。

 

大風でもお客さんが来店してくれる販促を考えて見た。

「台風だから売上が悪かった」なんて実は「言い訳」なんですよ。
売上が悪かった理由は「台風」ではなく

「台風」が来る事に対して考える事を放棄した結果なんです。

なんども言いますが、事前に台風が来るって知っていれば「対策」をし、
「台風」でも来店してくれているお客さんが感じる「台風でのメリット」を明確にして
逆に武器にしてしまい集客すればいいんです。

台風ならではの販促。

あなた考えて見たことありますか?

こんなお題を、ブログを書いている現役の販売員の方に少し協力してもらい
「大風でもお客さんが来店してくれる販促を考えてみた」というネタでブログを書いてもらいました!

その中で面白かったものを紹介しますね。

アパレル販売員からの手紙 / みどりのおうち
台風でもお客さまにご来店いただきたい!来店促進企画を考えてみました。

 

①については
交通費キャッシュバック
キャンペーン
電車でご来店の方限定。
往復切符を提示いただくと
館内で当日のみ使える
交通費相当の金券進呈!
宿泊優待斡旋
交通機関が止まり
帰宅困難になる可能性がある方に
安心してお買い物いただけるよう
ホテル等の宿泊斡旋もしましょう。
台風の日限定優待もつけちゃいましょう。
これなら安心して来店できますね。
②については
有料パウダールームの導入
ヘアやメイクを自宅感覚で
手直しできる場所。
イメージとしては
以前、池袋エチカにあった
「クリュスタ」や
現在では大阪にある
この感じ→
パナソニックの美容機器と
資生堂の化粧品が
自由に使えます。
これなら濡れても安心です。
着替えもできます。
③については
配送料金無料!
現状、雨の日は荷物を持って
帰りたくないとのお声が多いです。
なのですべて配送!
これなら荷物もなく楽々帰れます。

特に「交通費キャッシュバック」と「配送料無料」は面白いですよね。
特に大きな何かを用意するわけでもなく、お客さんにダイレクトにメリットがありますし、
どの施設や店舗でも取り入れやすいんじゃないでしょう?

僕なら「配送料無料」なら台風の空いた日に買い物行くのも悪くないかなって思ってしまいますね。笑

各施設、各店舗のみなさま!!
どうですか、この現役販売胃から出たリアルな「台風販促企画」のご提案。
実際にお客さんに毎日現場で接客しているからこそ、出るアイデアですよ。

ぜひ、ご参考にしてください。

 

PS
その他にも「大風でもお客さんが来店してくれる販促を考えて見た。」をネタに
書いてくれた現役販売員さんのブログを紹介しておきます。

こちらも、ご参考にして見てください。

 

台風でもお客さんが来店してくれる販促を考えてみた  服装プライベートゼ ミ/菅原 トシヒロ

「台風であなたが行きたくなるお店」「店長向け」 / ユーザーの思いを形にするプラチナフィッターへの道 / Masao-Yamashita-PC

[独り言]アパレルでも台風コロッケになるような販促はないものか考えてみた。 / 販売員の道しるべ

【TopSellerの執筆者が書く「表では話せない話」はこちら→トプセラ×note

 

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四元亮平
About 四元亮平 183 Articles
PLAY inc 代表/リテールコンサルタント 全力でアパレル販売員を応援するメディア「TopSeller.Style」主宰 文化服装学院リテイルブランディング科 特別講師 アパレル企業のリテールマネジメントやBMW japanなどの他業界でもセールスコンサルティングを提供し、近年はリテール販売員のDX化を推進するデジタルセールス&マーケティングコンサルティングも実施。 アパレル業界全体のリテールロイヤリティ向上を目指しwebメディア「TopSeller.Style 」の運営や文化服装学院の特別講師も務める。 リアル.デジタル.経営.ベンダー全てを経験し四方向のナレッジをカバーできるスキルが強み。