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ブランドビジネスにおいて重要だと言われている「希少性」。
わかりやすい例でいうとH&Mのコラボ商品。
どの店舗でも行列ができ、その後にはヤフオクなどのオークションサイトで高額で販売されるのは皆さんもよくご存知でしょう。手に入りそうで手に入らない飢餓感がその商品の価値を高める。
ラグジュアリーブランドもこの希少性を使い流通量をコントロールして、付加価値を高め売り切るという事を非常に重視しています。そうすると価値が上がるだけでなく、在庫も持たなくて済みます。
そしてこの希少性、最近ではブランドだけでなくメディアまで上手に使っている事例があります。
値段が10倍以上になった雑誌版「MERY」
先日、仕事の関係で販促の勉強をする為に「MERY」の雑誌を購入しようとAmazonで検索したところ。。
元々500円の雑誌が2500円に!
5万部の発行ですからもう新品は売り切れ。。。
やむなく2500円で購入しました。。そして今では何と最高価格で、
5880円に!
ここで気づきましたが、MERYは流通量をコントロールし、希少性を高めていたのです。
中古品を高額にするという事は考えていなかったでしょうが、5万部限定の発行という事で流通量を絞り希少性が生まれたのです。結果として付加価値が高くなり、値段が跳ね上がりました。似たような事例は雑誌「I-D」でも見られました。どうやらwebメディアの方がこの希少性を理解しているようですね。
そしてこれはブランドビジネスと同様の事をしています。
希少性を高める事が値下げをせず売る一番の方法
例えばルイヴィトンでは、人気のある商品でも戦略的に廃盤にしたり、市場に出回りすぎないよう流通量を絞ったりしています。その時その商品が豊富に店頭にあれば一時的に売上が伸びたとしても、ブランドとしてそれをしない方が後々価値が上がる事を知ってるからです。
MERYの戦略はまるでこのラグジュアリーのブランド戦略を見ているかのようです。ここまで秀逸に戦略を立てれるブランドもそう無いでしょう。日本のファッション業界はウェブ関連や雑誌社だけでなく、ブランドビジネスとしてMERYをベンチマークしてもいいんじゃないでしょうか。
ここ数年、SCが市場の中心となり、現場に行けばタイムセールのオンパレード。販売員の役割なんてどこにあるのかと思わせるくらいの低価格訴求。これではいくら良いブランドを作ったところで、お客さんはセール待ちになってしまうでしょう。ブランド価値を高めれるのは何も高額なブランドだけではありません。独自の手法でブランド価値を維持できる事をMERYから学習できます。
ファッション業界でお仕事をするという事は、ほとんどがブランドビジネスに携わるという事です。皆さんもこの事例のように、希少性を大切に、値下げせずブランド価値を高めれるようなお仕事をしてもらえたらと願っております。
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