こんにちは!
土曜日MD担当のNaruです!
先週のヨツモト、ヨシダのファッションキャリアの会にご参加いただいた方々ありがとうございました!ゆるさ8、真面目さ2でメリハリのあるイベントだったのではないでしょうか!笑
さて、今日も前々前回、前々回、前回に引き続きブランド戦略を立てるための分析について。
読んでいない方はこちらからどうぞ!↓
これまでは社会や経済などマクロな状況を知り、その後自分たちを取り巻く環境を知るというところまででした。
自分のことを知るにはまずは周りのことを知らなければ客観的な自分の評価はできないですからね!
今回はさらに深くブランドに関わる環境のことと、自分たちのブランドのことの2つを分析していきます。
じゃあ今日も行きますよ!
分析に必要な3つの視点
分かりやすいので最初に分析する3つの環境についてお伝えします。
①市場・顧客
②競合
③自社
これら3つを分析していくことで自分たちのブランドの戦略を組む準備を整えます。重要なのは客観的な情報収集。
前々回と前回の記事で読んでいただいたPEST分析(マクロ分析)と5F分析(業界環境分析)をベースに①市場・顧客と②競合について洗い出していきます。
少し長くなりそうなので今日は①の市場・顧客だけいきます!(決して無駄に回数増やしたいわけではないですよ。笑)
市場・顧客の分析からはじめよう
市場環境とはその名の通り自分たちの市場、マーケットを取り巻く環境を分析していくこと。
そもそもなぜこの順番なのか?
それは、市場や顧客について知らなければ競合他社のことは分析できないからです。
ここで、競合他社とはどんな定義でしょうか?
考えてみてください。
似たような製品を出していたり、似たような業態のブランドでしょうか?
いいえ、違います。
競合他社とは、自分たちと同じターゲット、同じニーズがあるブランドや会社のことです。
たとえば、自分たちのブランドが「オシャレで最新のセレクトされた洋服が欲しい20〜30代の男性」をターゲットにしたセレクトショップだとします。
つい、男性を狙ったセレクトショップなら全て競合と思ってしまいますよね。
そうではなく、上記のターゲッティング、ニーズを満たそうとしている自社以外のブランドが競合他社になります。
たとえば、「30〜40代の男性」というターゲッティング。想像し得るライフスタイルは既婚。そんなにお金に余裕はないので、「オリジナルで似合うものが欲しい」というニーズ。それらを満たすために高感度なセレクトアイテムよりもオリジナルの量や質で勝負しているセレクトショップ。
同じ男性を狙ったセレクトショップでも競合にはなり得ないと思いませんか?
で、この競合を洗い出すために今必要だった情報は市場やお客様の情報でした。それがないと競合を定義することができません。
だから分析する順番は市場・顧客からなんです。
市場・顧客の分析ポイント
以下のポイントを分析することで、どう戦略を組んでいくかが決まってくるんです。
A.市場規模
B.市場の成長性
C.顧客層
D.顧客ニーズ
E.顧客の消費行動
前々回、前回記事でまとめたPEST分析や5F分析で洗い出した内容はここで活きてきます!
上記のポイントに落とし込んでみてください。
引き続き感度の高い20〜30代向けメンズセレクトショップの場合。
A.ファッションの市場規模は12兆円→メンズファッションの場合は約4兆円→その中でもセレクトショップ業態は25%の1兆円→前年比で言うと3%増(数字はテキトーです。笑)
B.この3%増はどういった因果があるのか、成長性はあるのかをPEST分析や5F分析で抽出。
C.顧客層で言えば若年層だが、若年層のハイブランドブームなど衣類に対する予算は高くなりつつある。
D.顧客ニーズで言えばinstagram等のSNSの発達により、そこが一つのコミュニティになり、その中で目立てるようなアイテム、つまりデザイン性の高いアイテムが求められている。
E.消費行動としては、これらの顧客層はSNSでリサーチ→オンラインorオフラインで購入といった流れを持っている。
かなりざっくりですがこんな感じかと!
こんな感じで、まずは自分たちのブランドの置かれている市場、そしてそのマーケット内のお客様がどのような人たちかを客観的に、データを持って洗い出してあげることで、ここに対する戦略を組むことができます。戦略を組むにはまずは正しい分析から。最初が間違っていればその後も全て間違えますよ!
今日はこんなところで!
お疲れ様でした!