こんにちは!モリオカです!
前回の記事はこちら↓
男性がスーツやジャケットなどを選んだりオーダーする際、似合うか否かを左右するポイントってとても多く出てきます。
そんなポイントを、「低身長の方の場合はどう選べば良いのか?」を前回の記事で解説致しました。
既製品やオーダー、お客様にオススメポイントをお伝えする際に是非お役立て頂ければと。
痩せ型の方が注意すべきポイントは、
①素材の選び方
②ラペル幅
③トラウザーズの丈
1つずつ解説をしていきますね!
①素材の選び方
素材の選び方。
「痩せ型の体型で貧相に見られる」この場合の解決のアプローチって、本当に素材の選び方が大事です。
色んなお客様のお悩みを聞いてスタイリングをしていて、本当に強く感じる部分。
男性ってある程度身体のラインを構築的に、直線的なラインを出していく事でスタイルを良く見せられます。
画像の真ん中のような、見た感じ柔らかそうなラインの方であれば柔らかい素材も得意なのですが、ゴツゴツとしたより男性的な右の「ナチュラル」の方では、ペラペラとした素材だと体型のカバーをしずらくなります。
スーツのSuper指数はご存知でしょうか?
Super表記は、繊維の太さを表す数字。
国際羊毛繊維機構(IWTO)とウールマークカンパニーという会社が発表したラベリングシステムとして定められ、現在ではウールの品質を表す言葉になっています。
つまり「生地の品質を世界で統一して見やすくしよう」というもので、これは全世界共通の表記になっていますね。
「Super120」「Super150」などと、スーパーの次にくる数字が高くなるほど、繊維の太さは細くなります。
デイリーユースの実用性の高いスーツはSuper100〜110辺りが基準となっており、それ以上のモノはより高級感はあるものの繊細な柔らかい生地となっていいきます。
僕の場合は画像真ん中のソフトさのある体型の「ウェーブ」なので、ある程度Super指数の高い柔らかいスーツ素材も得意です。
なので一度Super140のあまり実用的ではない、一張羅のスーツをオーダーしましたが、柔らかい素材は自分にはとてもマッチしました。
ただこれが、画像右の「ナチュラル」の体型に合わせていくと、身体のゴツゴツ感をカバーしきれないな。。と思ったんです。
という所で、痩せ型の方は、ある程度素材の厚みのあるモノで身体の骨っぽさをカバーしていきましょう。
それが夏時期であれば、厚みはなくともリネンのような硬さのある素材でも大丈夫。
薄い&柔らかい、この2つの条件が揃うと素材としては苦手なモノになっていきます。
②ラペル幅
【参照】https://otokomaeken.com/mensfashion/15635
ジャケットのラペル(襟)の一番広い部分の幅。
これは8cmがスタンダード。
これは、僕自身は「似合わせ」を肩幅で考えています。
とはいえ、8cmのスタンダードな幅が一番外さないラペル幅ではあるのですが。
骨格3タイプの「ナチュラル」のような肩のしっかりした肩がラペルの細すぎる幅をお召しになった場合に、肩幅とのバランスが取りづらくなりやすい。
スタンダードの8cmから、少し幅のある9cm辺りの幅であれば、肩幅の広さにマッチしてバランスがとても良く見せられます。
③トラウザーズの丈
【参照】https://otokomaeken.com/mensfashion/13238
画像右の「ナチュラル」のような体型の方ですと、足元が軽すぎると途端に貧相に見えやすくなってしまいやすい。
シングルやタタキ仕上げでも短くしすぎない丈にしてあげたり、ダブル仕上げでやや足元に重さを出してあげる事で、とてもバランスが良く見えます。
まだまだ裾幅細めの短丈の流行りの名残があるので、短めの仕上げがお好きな方もいますね。
画像真ん中の「ウェーブ」のような小柄な細身の方であればややスッキリ丈でもバランスは悪く見えませんが、「ナチュラル」のようなフレームが大きめの痩せ型の方は
・パンツの丈をある程度長くして重さを出す
・仕上げをダブルにして重さを出す
というのをお勧めします。
まとめ
・痩せ型の体型は、厚みや硬さのある素材でカバーする
・肩幅のある痩せ型の方は、やや広めのラペル幅が似合う
・痩せ型の方は、足元にやや重みを出して、貧相に見えないようにする
いかがでしょうか?
前回は低身長の方のスタイルアップ方法をお伝えしましたが、痩せ型の方のスタイルアップにも素材などの選び方がとても重要となってきます。
是非日々の接客やご自身のお買い物の参考に、お役立て頂けますと幸いです!
それではまた次週!