提案力持っているからこそECサイトは販売員さんの武器になる

トプセラ水曜20時若手枠の時間がやってまいりました。
イーコマース担当の藤村です。

前回の1本目がいきなりファッションスナップドットコムに転載されました!

嬉しい反面ちょっとしたプレッシャーを感じてしまっていますが
皆さんにとって何かプラスになるものがお届けできるよう
引き続き頑張っていきます!

余談はこの辺で早速本題へ参りましょう。
前回はECというものが、販売員さんにとって「敵ではない」
むしろ積極的に利用していけば売上を伸ばしていくための武器になる
というお話をしました。

ECの事を誰よりも知っていて「トク」をするのは現場の販売員さんたちなんです。

今回はじゃあ一体どこがどう武器になるんだ?というのを
お客様とECという切り口でお伝えしていこうと思います。

お客様に対して提案出来る幅が大きく増える

みなさんご自分の店舗を思い浮かべてみてください。
全部でだいたい何着くらいあるでしょうか?

例として仮に300着あったとします。
SMLの3サイズ展開で2色展開なら
型数的には50型となりますよね。

この50型がみなさんが持っているお客様への提案出来るカードの総数です。
当たり前ですが、店舗には面積という物理的な制約があるため
展開出来る商品には限りがあります。

ない袖は振れないので日々これらの店頭にある商品の中から
お客様にとってより良い提案をされていると思います。
対してECサイトには
面積という物理的な概念はありません。
言ってしまえば無限に商品を展開する事が出来ます。

そしてそのECサイトで扱っている商品は
皆さんのブランドの商品で皆さんの会社の商品です。
これを活かすか殺すか。

自店で手に取る事の出来る50型の商品
+いますぐ手に取る事は出来なくても
お客様へ提案出来るその為多数のECサイト上の商品。

皆さんが持っている
お客様の欲しいものを把握し提案出来るというスキルに
無限の手札が加われば鬼に金棒だと思いませんか?

お客様にとってECサイトは当たり前のもの

ここで1つ店頭を取り巻く今の環境についてお話します。

お客様は普段から何か商品を買ったりサービスを受けようと思った時
当たり前のようにECサイトを使っています。
そしてそれはもちろん皆さん自身も同じですよね。

今目の前にいるお客様が店頭でしかモノを買った事がない。
という確率はかなり低くなってきているはずです。

そうやって店頭とECサイトとを上手く使い分けて買い物をしているお客様にとって
店頭だけの提案で満足頂けるでしょうか?

ここで質問です。

お客様の店頭での行動とヒアリングをした結果
お客様の欲しいものが店頭には無くECサイト上にあった場合。
どちらの提案をしますか?

①お客様が欲しいものがECサイトにある事を教える。

②お客様が欲しいものがECサイトにある事を教えない。

目の前の売り上げを取るか記憶に残る方を取るか?

②を選んだ場合
店頭の他の商品から提案をすると思います。
お客様もそれで満足するかもしれません。

しかし、いずれ本命をECサイトで見つけてしまうかもしれません。

なぜならあなたが接客した後のお客様はその接客の中で
「自分にとっての解決策」を知ってしまったからです。

無数にある解決策の中から「自分にとっての解決策」を探しに
あなたのところへやって来たお客様ですが
今回の提案がベストではなかった事を知れば次回はもうないかもしれません。

お客様にとって大切なのは買い方よりも提案の結果そしてその先です。

店頭で完結しようがECサイトになろうが
あなたの提案がお客様にとってより良い解決策であれば
お客様の中であなたとあなたのブランドの順位は上がります。

また何か欲しいなと思った時にあなたの顔を
ブランドを真っ先に頭に思い浮かべてくれるかもしれません。

言い換えればお客様の脳内占有率を上げる事になります。

今出来る最高の提案をする。

100%の提案は無くても、限りを尽くした提案はあり得ます。

そのためには店頭の事だけではなくECサイトも想定する必要があります。
今はそういう時代に突入しています。

買い物体験のバリエーションが広がった今
その経験に関してはお客様の方が進んでしまっているかもしれません。

今のままでは最高の提案は出来ないかもしれません。

しかし皆さんはファッションアドバイザーです。
商品知識や経験、コーディネート提案、トレンド把握など
お客様にとって価値ある存在である事に変わりはありません。

そんな皆さんにとって持っておくべき情報が1つ増えた
それが自社ECについての情報だという事です。

お客様のためになる武器があなたをいつでも待っています。

ぜひアクセスしてみてください。

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藤村淳一郎
About 藤村淳一郎 15 Articles
1990年生まれ。幼いころからパソコンやケータイに囲まれてきたミレニアル世代。現在はアパレルメーカーで自社ECサイトの運営。その前は対百貨店営業として2年間16店舗40名以上の販売員さんとともに仕事をし、その間2店舗の新店オープンと2店舗の退店があったりと現場の濃い部分を経験。またそれ以前のアルバイト時代はカフェとアパレルで合わせて4年間接客業を経験し、お客さんと直に触れ合い販売する事の「楽しさと難しさ」も味わう。仕事以外ではサッカーや音楽・アートそして多くの人と触れ合うことでネット上の画像や動画にはないリアルの素晴らしさを知る。現在ECで販売をしている中で大切にしている事は「お客さんには一番快適な方法で買ってもらう事」。