【セール対策まとめ】今、最前線で販売されている方へ伝えたいこととは?

みなさま、こんにちは。

元トップ販売員、SAKIです。

前回の記事はこちらから↓

【お客様はここを見ています】カスタマー視点、大事にしていますか?

みなさま、新年あけましておめでとうございます。

昨年よりトプセラ執筆に携わり、早1年を迎えました。この1年は、コロナに始まり、休業、休業明けも不安な中で店頭接客をする日々が続き、在庫がなくなってしまったり…今まで経験したことのない経験をされたと思います。

誰も去年の今頃、こんなことになっていると思わなかったですよね。そして、だからこそ見えない未来に対して、常に自分ができる事を着実に積み、準備することが大切です。

『出来ることを増やすことは、選択肢を増やすこと』


アパレルキャリア論を執筆されている吉田直哉さんからいただいた言葉を拝借させていただきます。

実際にいま、毎日店頭へ立たれていらっしゃる方々は本当に大変だと思います。私も、毎週相変わらず買い物へ行き、店頭時代の感覚を忘れないように色んな百貨店やSCをラウンドしておりますが、かつてないほどの苦戦だなと思います。

しかし、いま皆様が日々店頭に立っていらっしゃる経験はとても貴重なものです。

私も休業明け、店長として店舗へ復帰しあるべき在庫がない中で、前年ベースの予算を積まれ、感染リスクが不安な中、日々接客をすることは本当に精神的にも疲れますし、0を1から作り出す事の難しさを日々感じていました。だからこそ、店頭で最前線で販売されている方は自分に誇りを持って働いていただきたいですし、未来に繋がるできることを1個ずつ増やして頂きたいなと思います♡

今日は、新年1回目なのと1月2日初売り初日の方も多いと思うので、改めてセール時のオペレーション確認について書いて行こうと思います☆

例年と違うオペレーションがあるかをきちんと確認すること!

今年はコロナの影響で、アルコール消毒、路面店ならば検温してからの入店、試着可否など店舗によってルールが異なります。フェイスカバーをお預かりして袋へ入れて捨てる、お持ち帰りいただく、試着室利用後のアルコール消毒、試着室連続利用の可否、そう言った細かい点を例年よりも確認する必要があります。

お昼休憩などでこの記事を拝見して、あれ?自信ない!という方は、店頭へ戻られたら話しやすい先輩や、手が空いている同期などに確認してみましょう。

必ずしもセールを売り切ることだけが全てではない

これは賛否両論あると思いますが、ずっと現場にしかいなかった私から言わせていただくと、在庫額、在庫量に関して店頭で売り切る事ができないから、売れない店頭が悪いというのは間違っています。

在庫を発注したMDチーム、在庫投入を決めて在庫バランスの調整を取るDBチーム、担当店舗の各在庫量を把握し、細部の振り回し調整をエリアマネージャーが行うものだと私は考えておりました。

私は店長時代に、自店の売れ筋を週2回ABC分析を用いて、今売れているものを確保し、次に芽が出そうな物を事前にキープし、必ず売り逃しないように対策をとっておりました。そのかわり、いくら会社指示の訴求商品でも自店で在庫が多ければその商品が売れている他店に譲る、会社返品をするという策をとり、1点でも全体で消化できるようにしていました。

セールが売れないなら、プロパーを売れば良いですし、お客様がリアルに求めていらっしゃるものは何なのか、ヒアリングして提案すること、このお店に来て良かったな、私の服の悩みが解決できたな、お買い上げいただいたこの服を着て楽しいワクワクした気持ちになって頂くことが大切です。例年よりも、客数が少ない、暇だということは、裏を返せばお客様と接客できる時間が増えるということです。

接客力が有れば1点しか決まらなかったものも、あなたの提案力で3点、4点とプラスすることができます。いつ再びリアルでの買い物が出来なくなるか分からない今だからこそ、せっかく足を運んで頂いた事の価値をお客様にも感じていただけたら良いですよね。

そして、そのお客様から頂いた意見を売場レイアウトヘ反映し、ぱっと見てこのお店可愛いな、見てみたいなと思っていただけるような細かいメンテナンスが必要になってきます。

例年みたく、とりあえずラック数本セールで作って固めて作ればいいかでセールへ挑むと、例年何となく見に行こうと来店してくださっていた方は今年はコロナの影響でほとんどいないものとして捉えた方が良いのでコケる可能性があがります。

売り場へ立ち続けていると、自分の売り場を俯瞰で見ることが出来にくくなります。分からなくなったら、一歩引いてみることが大切ですよ♡

現役を離れて感じたこと

現役時代よりも、色んなショップを渡り歩き、接客していただき、よりお客様はこういうところや言い回しを聞き流していないんだな、もっと販売員からのこういう視点のアドバイスがほしいんだ、という所を痛感しています。

そして現役時代にそれを知っていたら、もっともっと圧倒的なトップセールスになれたかもしれないと感じます。本年も皆様とアパレルの未来を明るくするお手伝いができたらと思いますので、よろしくお願いいたします♡

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SAKI
About SAKI 48 Articles
1991(平成3年)2月生まれ、28歳。 販売歴10年。 ゴディバジャパン株式会社にて、洋菓子販売を3年経験したのち、株式会社アダストリア入社。 アパレル販売経験を積み、ステップアップとして国内大手アパレルメーカーへ転職。 1年目から4年連続、館・会社から各種表彰受賞。 ブランド個人売上2年連続全国1位。 現在、都内百貨店でサブ店長を務める。 セールス、マネジメントどちらもこなすプレイングマネージャーとしての目線を生かし、若手からベテランまで、『これなら自分でもできる!』と思っていただけるような、わかりやすい記事を配信いたします。