販売員のバイオリズムは5月にまとめて下がりやすい
3月中旬からの実売を越え、消耗するGWが明けたら一気に疲れと虚無感が襲ってきます。
あと、期末の評価が思うように上がらなくて辞めたくなってた人。
お店や会社がバタバタする春先はとりあえずそっとしていた気持ちが改めて出てくる頃でもあります。7月のセール終わったら有給消化させてもらって8月末には退職かな…なんてプランを立てるんですよね。9月から新しいスタート切りたいですよね、って欧米か!(古)
きっぱりと販売員の仕事以外で転職先を探す方は、新転地でどうぞご活躍ください。
しかし、結局同業の範囲内でお探しの方は、この続きを読んでみてください。
どこにいっても同じです
一番言われたくない言葉かもしれません。でも、あえて言うのには理由があります。
どうもやる気になれないときって、
会社が変われば、ブランドが変われば、上司が変われば、もうちょっと心穏やかに暮らせるかも知れない…そう思いますよね。
会社が変われば=カネ
ブランドが変われば=モノ
上司が変われば=ヒト
モチベーションの低下が理由で辞めたい人は、これら三揃えで不満がある場合がほとんどです。
逆に言うと、このうちどれかに満足できている場合、モチベーションは意外と長持ちします。しかし、なかなかそれが難しい。だから、環境が変わればきっと…!という夢を見がちです。
でもきっと今のあなたの考え方のままではどこへ行っても同じことになります。
不満が解消できれば満足できると思っていませんか?
それが、違うんですよ。
F.ハーズバーグの理論
アメリカ合衆国の臨床心理学者、フレデリック・ハーズバーグ(1923年~2000年)が『動機づけ・衛生理論』というモチベーション理論を提唱しています。ご存知でしょうか。
簡単に説明します。
仕事をする人を取り巻く要因は、大きく2種類に分けられます。
1.満足をもたらす要因
仕事の達成感、責任範囲の拡大、能力向上、自己成長の実感、チャレンジングな仕事等
2.不満をもたらす要因
会社方針、管理方法、労働環境、人間関係、給与、勤務時間等の労働条件
ハーズバーグ氏によると人は満足をもたらす要因により、満足を高めモチベーションを向上させることができますが、
たとえ不満をもたらす要因に対して手を打ったとしても、不満は解消される一方で、そのことが満足度やモチベーションを高めるとは限らないのだそうです。
モチベーションが下がって辞めたいヒトの三大要因〈ヒト・モノ・カネ〉は、不満に分類されますから、そのどれかが改善されたところでモチベーションが上がる可能性は低いですよ、という理論です。
マイナス(不満)がゼロ(解消)にはなってもプラス(満足)にはなりません
ということですね。
このままではあなたは、次のところへ行ってもモチベーションがマイナスからゼロになるのがせいぜいです。
頑張れますか?
あなたが辞めたい理由って、ほんとは周りじゃなくてあなたの中にあるんです。あなたが何もしてないんだから、達成感とかなくて当たり前。
転職そのものに反対なわけではない
かくいう私も販売で数回転職しています。
ただ、同じ業態には行っていません(蛇足ですが、最近は職種が変わらない場合、転社という風潮もありますね)。
転職は私にとって、販売員としてお客様の幅を広げ経験を増やしたい、色んな世界が見たい、違う会社のやり方も知りたい、そういう動機や目的があり、力をつけるためのものでした。
そういう転職なら、バンバンすればいいと思います。楽しいですよ。独立したっていいし。
でも、モチベーションが上がらないから辞めたいというのはあまりに短絡的で、同じことを繰り返すように思います。
周りのことばかり言っていないで、自分に力をつけてはいかがでしょうか。
未完了を完了させると視界の曇りが晴れるかも
苦手なこと、そのままにしていませんか?
ラッピングでも、ハウスカードの獲得でも、なんでもいいですけど。
商品やブランドについての知識、足りていますか?
適当な説明でごまかしてることあるんじゃないですか?
コーチングの視点から未完了を完了させることをオススメします。やらなきゃなーって思いながら手をつけていないこと、公私共に書き出して全部完了にしてみましょう。
きっと気持ちがスッキリして、気分が変わりますよ。