視覚で伝えるVMDと言葉で伝えるVMD

意味のわからないタイトル・・・視覚で伝えるからVisual MDですよね?

はい正解です。

「!?」

正解ならタイトルの・・・

こんにちは、ラフォーレで逮捕されずに無事に帰還した一人芝居のサイトーです。

今日はこんな相反する言葉の中身を紐解き、売上を上げる、そして想い通りに売るためのVMD講座です。

それでは、スタート!(毎回これやれるかな・・・きっと無理)

と、見せかけてちょっと寄り道。VMD用語としての認識に違いがあるとスムーズに内容を理解して頂けないと思うので簡単に言葉の整理をしておきますね。

 

VMD>>>これは1回目で説明済みなので詳しくはこちら

レイアウト>>>什器を含めて商品の配置を決める事。商品だけの配置の場合も使う。

ディスプレイ>>>レイアウトで配置した物を実際に陳列、演出する事。フィニッシング(仕上げる)
事を指すのでレイアウトからのディスプレイの一連の流れがセットとなり、まとめてレイアウトという事が多い。

 

では、改めて・・・スタート!

 

視覚で伝えるVMDとは?

はい、そのまま。

視覚を軸とした五感に訴える事

マネキンに着せつけた「商品」だけでなく、内装、音楽や香り、※プロップスなどで総合的にイメージの構築、伝達する事ですね。

※プロップス・・・アンティークブックや花瓶や額装などなどの演出用の小物。

 

視覚(五感)で感じてもらうのに大切なのはブレない事。イメージ構築の要素がブレると、伝えたい想いが届きませんよ!

 

そうならないように統一感を持たせる事とそれを継続する事でお客様へ想いが届く。

どう見せてどう感じてもらうか。

 

言葉で伝えるVMD

はいきました。これ。これ大切なのにきっちりとできている人は意外と少ないんですよね。

どういうことかと言うと、言葉で伝えるVMDとは

 

「なぜそのようにレイアウトしたのか?」をVMD担当者から他のスタッフへ説明すること

 

前回書いてますがVMDとは想いを伝えるツールです。

なので、VMD担当者も想い(どんな風に感じて、どの部分で立ち止まって、どのように商品を手にとってもらうか?)を持って店頭レイアウトを組んで、ディスプレイしているはず。

その想いをスタッフへ伝えるのです!あのラックはトップスを軸にボトムと羽織のコーディネートになっていて、スタイルを見せて、セット販売を強化したいのでカラー別編集はやめました!

や、今の時期は来店客数が多いのでお客様が自分で選びやすいようにアイテム編集で行くぜい!

など、組んだレイアウトの意図」を他のスタッフへ伝える事でレイアウトへの理解を深め意図した通りに販売していく協力者になってもらうのです!

何故これで売上が上がるのか?

どこに何が、何故配置されているのかレイアウトの意図が分からずに個人の販売スキルに任せた接客応対よりも、全スタッフがここに配置してあるのはこれとこれでコーディネートするため!と、理解して動いてもらう方がキャリアやスキルに左右されずに販売してもらいやすいから。

お客様には視覚で分かりやすく想いを伝え、スタッフには言葉で分かりやすく意志を伝える。

昔から販売員は役者、店舗はステージと言われてますね。

それで言うとVMDは演出家であり、監督です。

役者にはどのような演技を求め、役者が立つステージは演技が光るように演出する。そしてその両方を持ってお客様に感じてもらう。これらが噛み合えばきっと出る最高のパフォーマンス!

独りよがりのマスターベーションはでは成果は出ませんよ。

ではまた来週。

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Kaz
About Kaz 100 Articles
ドメスティックブランド、ラグジュアリーブランド(全てメンズ)で販売及びVMDアシスタントとして経験。販売歴10年。販売時代は店鋪VMD、CRM、スタッフ教育など全てをこなすオールラウンダーとして活躍。その後現会社にVMDとして入社。基本ミセスアッパーブランドを軸に、卸展示会、SC系レディースから百貨店の婦人服、雑貨のブランドを経験。販売経験を元に顧客目線、販売員目線でのVMDを得意とする。店作りのモットーは『買い易く、働きやすい 顧客にもスタッフにも優しい店作り』