「VMDになるにはどうしたらいいですか?」
VMDをしていてよくもらう質問の中から、今日はこの質問に回答していきます!VMDを目指している人、興味のある人はぜひ最後まで読んでね。
VMDになる為の方法
これにはいくつかのパターンがあります。実際は明確にこうすればVMDになれる!という必勝法はありませんが、以下のようなルートがあるかと思います。
- 抜擢による同ブランドの本部VMDへ
- 社内公募による同ブランドもしくは他ブランドのVMDへ
- 転職による他社VMDへ
- 新卒採用の際の希望職種でVMDへ
海外でフリーのVMDについて師事を仰ぐっていうのもありますが、今回はちょっと事例が違うので省くと、以上のようなルートが殆どです。
その中でも自力で道を開きやすい「1.抜擢による同ブランドの本部VMDへ」と「3.転職による他社VMDへ」について説明していきます。
抜擢による同ブランドの本社VMDへ
これは日々店頭VMDを行いながら研鑽し、本社VMDがラウンドしてくる際に「どうだ!俺のVMDは!」とアピールして認められるのが手っ取り早いです。また、画像による共有が行われる場合も同じくです。その際の認められやすいポイントは
- ブランドの方向性を確実に理解して表現できている
- カテゴライズとフェイシングが正確
- 色の見せ方がうまい
- マネキン等の着せつけが丁寧である
などです。
上記の項目をあげる理由は、本社VMDはすべての店舗に対してブランドの表現を仕切るので
インプットとアウトプットを正確に行えるか?
自分の行ったVMDに対して他者に説明ができるように戦略がしっかりと考えられているか?
店頭イメージをコントロールできるか?
実践した際に店頭メンバーよりも丁寧にモノを扱っているか?
といったことが必要となるからです。
一番可能性がありそうなこの「1.抜擢による同ブランドの本部VMDへ」ですが、今まで同じ販売員としてやってきた他店舗のメンバーを納得させなければいけないのに加え、そもそも本部VMDに空きや増員といった空席が必要となるので実力があってもタイミングが悪いとなれない可能性が高いです。
転職による他社VMDへ
「3.転職による他社VMDへ」は、店頭VMDとして実践の経験を積み理論としてのVMDを勉強すれば、ある意味「1.抜擢による同ブランドの本部VMDへ」のルートよりハードルは低いと思っています。
なぜならば、このルートで僕自身がVMDになっているからです。
まずこの場合に準備すべきは、上記の事に加え以下の事。
自分はどんなタイプのVMDか?
一言にVMDといっても様々なタイプがいます。
例えばステージを用意するのが得意なタイプ。これは主に什器レイアウトなどの構成が上手い人を指します。客導線やスタッフ導線、またはマネキンやトルソーなどの配置が上手いなどです。カテゴライズの正確さ、ディスプレイの上手さなどもあります。
当たり前の事ですが、「自分の強みは何なのか?」を明確にする事で、採用した際のスキルの発揮具合や募集要項に当てはまっているかを正確に伝える事ができ、採用する側としては入社後の活躍が想像しやすくなります。
将来の展望
本社VMDといってもプレイヤーからマネージャーまでポジショニングは様々。
生涯現役でいたいと思う人は現場に出続けるプレイヤーを希望しますし、将来は部下の育成、VMDの普及などのためにマネージャーになりたい人もいるでしょう。または、その両方でプレイイングマネージャーを目指すのも良いと思います。
「VMDになりたい!」から一歩踏み込んだ、現場のスキルの発揮と入社後の成長による将来像を明確に持っていないと、採用側は「この人何がしたいの?」となってしまいます。
こだわりは何?
これはすごく抽象的である意味強みに被ってくるような内容ですが、マインド的な事といえば伝わりやすいでしょうか?
僕の場合は「店頭を経験していない人間が机上の空論を正当化するな」と、「店頭メンバーもVMDに対して力を抜くな」です。
言葉は悪いかもしれませんが、双方経験していない人間からすると本部を言いくるめるのも簡単。また、本部がゴリ押しするのも簡単。
その両方を理解してどちらかに偏ってはいけない、と常に思ってどちらに対しても接しています。
「個人のこだわり」なのでこれが正解ではないですが、何でも良いので言い切れる意思を持つ事が大切です。
本部VMDになるメリットは?
最後に、本部VMDになるメリットですが正直あまりありませんよ 笑。
店頭の編集を好きなようにしたければ、店頭にいて直にお客様の反応を見ながら毎日編集できる店舗VMDの方がいいですし、普段いない店舗に入ってレイアウトの変更をするのはかなり大変です。
店舗によっては何だか敵視されてるような完全アウェイで、それを解していくコミュニケーション能力もかなり重要です。
また、その他の付帯業務もかなりのボリュームです。店頭に行けずにほぼ毎日デスクワークで終わる人もかなり多いです。
ただ、それを補って有り余る魅力もあります。
単純に出張で全国を回れる事も店頭にいると中々経験できない事ですし、店舗を一から作ることもできるので、ある意味ブランドのイメージを作り上げる上で大きな部分を担える喜びもあるでしょう。
そして、VMDは想いを伝える伝道師でもあり、ゼロからイメージを構築するクリエイターでもあり、その職務内容は帰属する会社やブランドによって様々です。
なので今回お伝えしている内容に加えて、どの会社やブランドなら何ができるか?をしっかりとリサーチして自分の望むVMDになれるようにする事も大切です。
これを失敗すると苦痛でしかないですよ・・・
このトプセラでは店頭ですぐに役立つ情報と、今後本社VMDを目指す人たちにも役に立つような情報を発信しています。僕の好きなVMDに一人でも多くの人が興味を思ってくれれば幸せです。
それではまた来週。
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初記事です!自分の経験の中から見つけた視点なので本やwebで出てくるのとちょっと違うけど読んでみて下さい!
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— kaz(topseller.styleのVMD担当) (@kazusanvmd) July 5, 2018