「ねぇ、仕事がないと毎日社会から取り残されている気がするんだけど、それって私だけかな?」

みなさま、こんにちは。

現役販売員、SAKIです。

前回の記事はこちらから↓

コロナ自粛の時だからこそアパレル販売員に読み返してほしい「接客スキルUP」記事BEST3

4月7日に緊急事態宣言が発令され、翌8日から5月6日まで、休館措置を取る商業施設が増えました。
私もその中の1人です。

休館前日は、お客様への連絡、会社からの連絡、館からの共有事項を待ち、まとめ、グループLINEを送る…
在庫の大量返品作業も同時進行で、とにかく時間に追われ、本当に今日中に終わりますか?という感じでした。

返品作業中、ふと手が止まりました。
この商品は本当なら自分が接客をし、お客様の手へ渡るものだったのかと思うと、明日から接客が出来なくなる無念さ、スタッフや社員さんに会えない寂しさ、いろんな気持ちがグッと込みあげ、泣きそうになりました。

仕事のない日常により、社会から切り離される自分を実感する日々

はじめの2日間くらいは、いつもの連休と同じ気持ちで休みを満喫し、今までと同様に日用品の買い出しや、近所へお散歩など、最低限の外出をし、過ごしていました。

しかし、変化を感じたのは3日目の朝。
いつもなら2連休後は、遅番出勤が当たり前でした。
いつも起きる時間に目が覚めたのに、用意をしない、あぁ、今日は仕事も仕事がないんだ。

私は、仕事でしか自分の価値が分からないんだ。
とにかく、焦りました。

「ねぇ、さきさん。仕事ないとさ、毎日つまんないんだけど、それって私だけかな?。」

同じ熱量で仕事をしていた仲間から、LINEでは話しきれなくなってきたので、昼夜問わず電話が鳴るようになりました。

みんなと話をする前は自分がなぜ、このような気持ちになってしまったのか、全く分かりませんでした。

しかし、私自身が毎日接客をして、お客様から満足をしていただき、売上をあげる、そして自分の成績も上がり、評価を受ける。

これが私の中での当たり前であり、家族と過ごす自分、友達と過ごす自分、職場で過ごす自分、その中で職場で過ごす時間は圧倒的に長かったのです。

仕事をしない自分に価値を感じない。
この理由が明確になりました。

今、私たちに出来ることってなんだろう

理由がわかったら、先へ進むしかない。
「本当にさぁ、やる気がないんだよ〜」と言いながら、一緒に頑張って前へ進み、仕事帰りに飲み歩いていた仲間たちは、実は接客が好きで、仕事をしている自分が大好きな子たちだったのです。

私はわりと、普段から問題提起や、自分の意見があれば伝えていましたが、みんなはなかなか意見は言えませんという感じで苦しんでいました。

自分に自信が持てないから言えないというのが彼女たちの意見でしたが、今回みんなが共通して発していた言葉があります。

今、私たちに出来ることってなんだろう。

何人かで意見を出し合いました。

店頭へ戻った後に出来ることを考え抜く

今、私が出来ることは、何が出来なくて、何が出来るのかを明確化すること。

足りない知識があれば、今からクリアにする事
職場に戻った後に苦労しないよう、誰よりも店舗の事を理解し、先回りの対応をする。

顧客のために何が出来るのか、考え抜く事かな、と考えました。

これが正しいか、私には分かりません。
ただ愚直に、前へ進む事しかできないと信じています

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SAKI
About SAKI 48 Articles
1991(平成3年)2月生まれ、28歳。 販売歴10年。 ゴディバジャパン株式会社にて、洋菓子販売を3年経験したのち、株式会社アダストリア入社。 アパレル販売経験を積み、ステップアップとして国内大手アパレルメーカーへ転職。 1年目から4年連続、館・会社から各種表彰受賞。 ブランド個人売上2年連続全国1位。 現在、都内百貨店でサブ店長を務める。 セールス、マネジメントどちらもこなすプレイングマネージャーとしての目線を生かし、若手からベテランまで、『これなら自分でもできる!』と思っていただけるような、わかりやすい記事を配信いたします。