色が人に与える効果③彩度

パーソナルスタイリング担当のモリオカです。

それでは前回の記事に引き続き
パーソナルカラーの4要素についてです。

パーソナルカラーの4要素

色が人に与える効果①色相

色が人に与える効果②明度

前回の記事で
①色相
②明度
について深掘りしてきました。

要素を分解して、一つ一つを細かく見ていくと
色々、人に対し及ぼす効果があるのですよね。

全部が全部接客中に使えるモノではないですが
知識としてストックしておくと、ふとした時に
気づきを得られるかと思いますので!

では続いて③彩度について
ご説明してまいります。

彩度とは?

彩度とは、読んで字のごとく
色の鮮やかさ の事ですね。

明度に続いて、こちらもパッと見て見分けがつく
判断はしやすい要素かと思われます。

この彩度という要素を

    1. 高彩度と低彩度の及ぼす効果
    2. その他3要素との相関性
    3. 顔立ちが華やか=高彩度が似合う ではない

この3項目を順を追って説明してまいります。

高彩度と低彩度

まずは高彩度色を着る事で起こる
メリットとデメリットは?という点です。

◆高彩度色を着るメリット
・顔立ちが華やかに見える
・元気に見える
・肌にハリツヤが乗る

◆デメリット
・似合わないと色が浮きやすい
・強い印象を与えてしまう

◆低彩度色を着るメリット
・柔らかくソフトに見える
・肌に均一感が出る スッキリ見える

◆デメリット
・似合わないとボンヤリとした印象になる

羅列すると

及ぼす効果としては上記が挙げられます。

その他3要素との相関性

◆色相
色は黄みを帯びると色の鮮やかさを増し
青みを帯びブルーベース寄りになると
色は落ち着いた色へとシフトします。

◆明度
色の強さが一番出るのは、明るすぎず暗すぎない中明度です。
高明度は、低彩度と及ぼす効果の関係が似ておりますね。

◆清濁
・肌にハリツヤをのせる高彩度と
クリアに見せる事でツヤを乗せる清色
・色みを出さない事で、柔らかく見せる低彩度と
マットな色合いで肌をソフトに見せる濁色

これらも及ぼす関係性が似ております。

「イエローベースの色が似合うと言われ
イエローベースを着たけど似合わない」
といった事例が起きた場合には

一例として
低彩度色である事も考えられます。

低彩度色=ブルーベース寄りの方向性になる為
イエローベースが似合いやすいという
色を乗せる方向と逆になってしまうからですね。

そういった事例が起きた場合に
上記の相関性は役立てる事ができます。

顔立ちが華やか=高彩度が似合う ではない

人によっては「当たり前じゃね?」と思われるかもしれません。

ただ僕自身は以前まで

・肌の色みは青みを帯びている=服もブルーベースが似合う
・肌の色が黄みを帯びている=服もイエローベースが似合う
・お顔立ちが華やか=高彩度色が似合う
・お顔立ちがソフト=低彩度色が似合う

と思っておりました。
その人の持つ属性と同じ属性が似合う色だと。

ただ、パーソナルカラー診断士の資格を取る過程で
ドレープという色布を

100枚近くひたすら当てていく
という実習を行うのですが

「この人はソフトな顔立ちだし低彩度が似合うかな?」と思った人が
高彩度の方が、お顔映りが良く見えたり
というケースはやはりありました。

「低彩度を合わせてお客様の持つソフトな印象に沿わせる」
よりも
「中〜高彩度を合わせる事で華やかさを加える」
効果の方が、お客様に及ぼす効果が大きかった

という場合ですね。

似合う色、というのは
「人と色との同属性の似た色探し」
ではなく
「どの方向性がお客様をより綺麗に引き立てるのか?」
という考え方が大事になってきます。

「私は地味だし華やかな色は似合わないし…」
なんて仰るお客様がいたら
とりあえずお顔に当ててもらうと
意外と良い反応が出る場合も
あるかもしれないですね。

なので、彩度について整理すると

◆高彩度のメリット
・華やかに、元気に見える
・ハリツヤが乗る

◆低彩度のメリット
・優しいソフトな印象に見える
・肌に均一感が出る スッキリ見える

◆高彩度のデメリット
・似合わないと色が浮きやすい

◆低彩度のデメリット
・似合わないとボンヤリとした印象になる

このような

色の持つメリットとデメリットをそれぞれ認識し
お客様が悪い印象を持たれた際に、しっかり
悪い側面だけでなく良い側面がある事

しっかりお伝えできるように
なって頂けると幸いです。

それではまた次週!

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森岡 裕之
About 森岡 裕之 62 Articles
1993年生まれ。現在は某アパレルブランドにて入社3年目、店頭で販売を行なっている。その前は高卒でファッションとは無縁の工場に3年間就職。 ファッションが好きな気持ちを諦められず退職後、服飾専門学校にて3年間ショップ運営のノウハウを学び現在に至る。入社後は一年半、メンズにて販売を行いその後ウィメンズに配属。「カワイイ」で通じ合う、レディースのフィーリング要素の強い接客に苦しみ「パーソナルカラー」「骨格アドバイザー」「顔タイプアドバイザー」の理論的要素を学ぶ。センスや感覚に頼らず 理論的に根拠のある「似合う」を伝える接客を大切にし日々店頭販売に取り組んでいる。